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新興アジア債券の投資妙味高まる、大統領選後の米国債利回り低下で

  • アジアの投資適格級の高利回り債にさらなる好機とパインブリッジ
  • インドネシア債利回り、2営業日で急低下-18年以来の低水準に

米大統領選挙後にアジアの高利回りソブリン債への投資が急増するのは必至とみられている。

  米民主党が大統領選と上院選で共に地滑り的勝利を収めるとの期待が低下し、大規模な景気対策の見通しも後退したのを受け、米国債利回り上昇を見込んだ投資の解消が進んでいる。トレーダーはアジアの債券を買い増し、インドネシアのベンチマーク債の利回りは2営業日で30ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下し、2018年2月以来の低水準となった。

  パインブリッジ・インベストメンツ・アジアの日本を除くアジア担当債券責任者、アーサー・ラウ氏は「より長期にわたり低金利が続く環境にあって、新興アジアは投資家にとって極めて魅力的な投資先だ」と指摘。「主に供給リスク懸念と極めて低い利回り水準から、アジアの投資適格級の高利回り債にさらなる好機を見込んでいる」と語った。

Emerging-market bond yields have fallen much less than Treasuries this year

  米選挙の結果、バイデン大統領が誕生し、ねじれ議会が続けばアジア資産にとっては好ましい状況と受け止められている。新政権のより保守的な貿易政策が輸出依存型の域内経済に恩恵をもたらす可能性があるほか、米国債利回りが低下すれば新興国市場債の魅力が増すことを意味する。

  外国勢の新興アジアへの関心を表す指標であるインドネシア10年物国債の利回りは約6.3%で、インド10年債は5.9%。米10年債は6日時点で0.82%だったが、世界のマイナス利回り債券残高は過去最高の約17兆1000億ドル(約1770兆円)に上っている。

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原題:Emerging Market Debt Beckons Funds After Treasury Yields Slump(抜粋)

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