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中国恒大、本土上場を撤回-多くの投資家が債務返済回避に応じる

  • 「裏口上場」は当局の認可が得られないとの見方が有力だった
  • 戦略的投資家にリターン保証を約束している可能性があるとの指摘も

中国恒大集団が中国本土での上場計画を撤回した。世界で最も債務負担の大きな不動産開発会社が資金不足に陥るとの懸念が広がっていた。多数の投資家が同社の債務返済回避に応じた。 

  恒大による本土での「裏口上場」は当局の認可が得られないとの見方が有力だった。上場中止は急成長する不動産・金融会社がもたらしているリスクを中国当局が重視していることを裏付けている。

  アリババグループ傘下の金融会社アント・グループによる超大型の新規株式公開(IPO)が突然中止されてから、1週間足らずで恒大が上場計画を取り下げた。

  恒大は8日遅く、深圳経済特区房地産集団を介した上場計画の打ち切りを届け出た。恒大はIPOの認可手順を踏まずに済むよう、同社の中国資産の大半を所有する部門を深圳経済特区房地産に売却することで本土上場を果たす計画だった。

  恒大は来年1月末までに本土上場が認められなければ、中国部門の投資家が最大1300億元(約2兆円)の返済を求めることができる取り決めを2017年に結んでいたが、大方の投資家が恒大の返済回避で合意した。この合意の条件は開示されていない。

  ルクロー・アナリティクスの周川藝クレジットアナリスト(シンガポール在勤)は「大半の戦略的投資家との合意は流動性圧力を和らげるが、こうした戦略的投資家向けにリターン保証を約束している可能性があることを引き続き懸念している」とリポートで指摘した。

原題:Evergrande Scraps China Listing, Strikes More Investor Deals (1)(抜粋)

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