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ソフトバンクG、7-9月期純利益は6275億円-2号ファンド始動

更新日時
  • ファンド事業利益は7844億円、前四半期の1296億円から拡大
  • SVF2本で96銘柄保有、資産売却計画は目標超過し5.6兆円に

ソフトバンクグループの7-9月期(第2四半期)決算は、純利益が6275億円と前年同期の7002億円の赤字から大きく好転した。ビジョン・ファンドなど投資事業の改善が続き、2四半期連続の黒字となった。

  9日の発表資料によると、投資損益は1兆504億円の黒字。前年同期は1兆4309億円の赤字だった。このうち、ビジョン・ファンドなどソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ(SBIA)の運営するファンドからの投資損益は1兆401億円の黒字(前年同期9437億円の赤字)。ファンド事業の税引き前利益は7844億円と、前の四半期(1296億円)から利益が拡大した。

  ソフトバンクGは8月の4-6月期決算公表時から、これまでの営業利益から投資損益の開示に変更した。営業利益には投資有価証券の売却による実現損益や投資先からの配当金などが含まれず、戦略的投資持ち株会社としての連結業績の適切な表示には有用ではないと判断したためだ。

  9月末時点でビジョン・ファンド1号は83銘柄を保有し、投資額の合計750億ドル(7兆7300億円)に対し公正価値の合計は764億ドル。ビジョン・ファンド2号は13銘柄を保有し、投資額26億ドルに対し、公正価値は76億ドルとなっている。  

  ビジョン・ファンド2号では、8月に米市場に上場した中国のオンライン不動産取引プラットフォーム企業、貝殻找房(ベイク、KEホールディングス)の株価上昇で5366億円の利益を計上した。同ファンドでは、昨年11月にベイクに対し13億5000万ドルを出資した。

7-9月期業績
  • 売上高1兆3506億円、前年同期1兆2925億円
  • 投資損益1兆504億円の黒字、前年同期1兆4309億円の赤字
    • SVF1などファンド事業利益は7844億円の黒字
  • 純利益6275億円、前年同期7002億円の赤字

  前期(2020年3月期)に純損失が9616億円と創業来最大の赤字を計上した同社だったが、世界的な株価上昇に加え、アリババ・グループ・ホールディングTモバイルUS株など一部資産の売却で業績は改善傾向にある。9月には国内通信子会社ソフトバンク株の売り出しを実施、半導体設計子会社の英アームの全株式を米エヌビディアに売却するとも発表した。

  決算短信によると、今年3月に発表した最大4兆5000億円の資産売却計画は目標額を超過し、5兆6000億円に達した。超過分の資金使途は財務バランスを勘案した上で今後決定するという。負債については、アリババ株を活用した借り入れで94億4000万ドル全額を返済し、シニアローン3000億円も期限前に返済した。

  同社は6月末時点で、米国のテクノロジー企業25社に対し約39億ドル投資していたことも判明している。9月末時点ではアマゾン・ドット・コムフェイスブック、エヌビディアなどの現物株に投資し、合計公正価値は168億ドルだった。

SoftBank CEO Masayoshi Son Presents Third-Quarter Results

Masayoshi Son

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(7段落以降に負債削減や米現物株投資の詳細を追記します)
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