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債券下落、リスク選好の流れで売り優勢-30年債入札は無難な結果

更新日時

債券相場は下落。新型コロナウイルスのワクチン開発期待から前日の米国市場が大幅な株高・債券安となったリスク選好の流れを引き継ぎ、売りが優勢だった。一方、警戒されていた30年債入札を無事に終えたことが相場全体を下支えしたとの声も聞かれた。

  • 新発10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp)高い0.035%
  • 新発30年債利回りは2bp高い0.645%
  • 長期国債先物12月物の終値は26銭安の151円92銭。米長期金利上昇を受けて売りが先行。30年債入札結果を受けて一時151円97銭まで下げ幅を縮小したが、再び売りに押された
先物中心限月の推移

市場関係者の見方

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジスト

  • 30年債入札は無難な結果だった
  • 30年債利回りが0.645%まで調整したことと、米10年債が時間外取引で落ち着いていたことが奏功
  • これを好感して先物は下値を固め、10年債も買い戻しが入った

SMBC日興証券の奥村任ストラテジスト

  • 30年債入札はやや強めの結果となり相場全体を下支え
  • 利回りが最近のレンジ上限付近まで上昇したことで生命保険の買いが入りやすかった
  • 新型コロナウイルスに有効なワクチン開発が本当に実現すれば金利の上昇要因だが、まだ不確実性は高い

30年債入札

  • 最低落札価格は98円85銭と予想中央値の98円80銭を上回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.76倍と前回の3.51倍を上回る
  • 小さいほど好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6銭と前回の14銭から縮小
  • 備考:日本債券:30年利付国債の過去の入札結果(表)

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.145%-0.105%0.035%0.405%0.645%0.680%
前日比+0.5bp+1.5bp+2.0bp+2.0bp+2.0bp+2.0bp
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