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米国債市場に逆風、11年以来の高リターンは失速か-根強い金利先高観

  • BMOとシティのストラテジスト、年末までに利回り上昇を予想
  • 大統領選の投票が終わり、市場の焦点は景気回復に向かう可能性

米国債市場の弱気派は大変な1週間を過ごしたが、ウォール街ではなお利回り上昇観測が根強い。

  米大統領・議会選の結果は、米国債市場で記録的なショートポジションの一掃を促した。だが、市場の焦点が選挙を巡る不確実性から景気回復にやがてシフトするのに伴い、利回りがじりじりと上げると投資家もストラテジストも引き続き予想している。米金融政策による支援や財政刺激策の見通しが、1週間前の大方の予想より小規模だとしても、経済成長を支え、長期の利回りを押し上げる可能性がある。

  ブルームバーグ・バークレイズの指数データによると、米国債相場は年前半の大幅上昇を受け、今年のリターンは11月5日時点でプラス8.4%と、2011年以来の高水準になるペースだ。しかし、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のBMOキャピタル・マーケッツやシティグループのストラテジストの見立て通りなら、相場上昇の勢いは多少失われることになりそうだ。

  BMOとシティは10年国債利回りが現在の0.82%から年末には3月以降で最も高い1-1.25%に上昇すると予測。6日発表の10月の雇用統計がしっかりした数字になったことで、利回り上昇圧力が生じており、今週の総額1220億ドルの国債入札が消化される過程で、こうした圧力が増大することも考えられる。

Strategists still see case for rising Treasury yields

  BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンジェン氏は「米国債市場には経済のリアリティーを織り込むことを妨げる風が吹いていた。いずれ物価上昇圧力となる大規模経済対策と金融政策による刺激が既に存在し、それはインフレ期待上昇とイールドカーブのスティープ化につながる」と分析した。

  10年国債利回りは6日、予想より強い雇用統計の数字を受け、6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、先週1週間の低下幅は6bpに縮小した。先週はイールドカーブが16年以降で最もスティープ化する場面もあったが、大統領選と上下両院選での民主党勝利や大型経済対策に対する選挙前の期待は、開票結果を受けて後退した。

原題:
Treasuries’ Best Year Since 2011 Still Has Headwinds to Conquer(抜粋)

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