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Photographer: Sascha Kilmer/Moment RF
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米選挙後を見据えるトレーダー、バイデン政権はリスク資産に追い風か

  • 政策の予測可能性が高まり、世界貿易の活性化につながる可能性
  • 構造的ドル安や米国内情勢の混乱が続く可能性など専門家は指摘
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Photographer: Sascha Kilmer/Moment RF

米大統領選で民主党候補バイデン氏が勝利に少しずつ前進するのを市場が固唾を飲んで見守った1週間が終わり、トレーダーは対ドルで上昇しているユーロやオーストラリア・ドルなどの取引に戻り始めた。

  週末に勝利宣言を行ったバイデン氏率いる次期政権はリスクが高めの資産にポジティブというのが大方の見方だ。政策の予測可能性が高まることで、世界貿易の活性化につながる可能性もある。上下院ねじれ議会で規模が抑えられる可能性はあるものの、今後の景気対策も投資家に注目されている。

  金融助言会社デビア・グループのナイジェル・グリーン創業者兼最高経営責任者(CEO、チューリヒ在勤)は市場オープン前に「民主党が望む3兆ドル規模の対策実現は難航するかもしれないが、ある程度のパッケージとなる公算は大きい」と指摘。「それが市場を活気付け、投資家は広範な経済回復を見込むようになるだろう。世界一の経済大国である米国の持続可能かつ長期的な成長は、世界経済にプラスの波及効果をもたらすだろう」と述べた。

  バイデン氏は週末の勝利演説で国民に分断解消を呼び掛けたほか、迅速な新型コロナウイルス対応と秩序ある政権移行を約束した。ただ、来年1月20日の大統領就任式まで混乱が続く可能性は残っている。トランプ大統領は投票に広範な詐欺行為があったと根拠を示さず主張しており、幾つかの州で選挙結果に異議を申し立てると表明している。

  ドイツのフィンテック企業NAGAの投資戦略ディレクター、ジャミール・アフマド氏(ロンドン在勤)は「構造的にドル安が続くはずで、これは世界の通貨が当面は上昇傾向にあることを意味する」と市場オープン前に予想。一方、世界の株式相場については「先週の急伸が続く可能性は低い。現政権が争わずして敗北を受け入れるとは思えず、これは未知のリスクであり、誰もが米国内情勢の行方を懸念している」と述べた。

原題:Traders Look for Post-Election Reset as Biden Seen Fueling Risk(抜粋)

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