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バイデン氏、経済政策で議会と衝突か-コロナが回復への最大の脅威

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と闘う米経済のために、バイデン氏が計画する多額の支出は議会の抵抗を受ける見通しだ。バイデン氏は米大統領選挙に勝利したものの、民主党は議会を完全に掌握することができなかった。

  米雇用者数は2月に比べ1000万人少なく、経済規模はコロナ危機前を約3.5%下回っている。

Payrolls have bounced back faster than expected but still have a long way to go

  1月に大統領に就任する予定のバイデン氏は、失業手当の拡大や、インフラと再生可能エネルギー、保育への投資を約束してきた。これらが雇用を増やし、長期的に経済成長を支えると主張している。

  しかし、同氏の政策はすぐさま新議会からの疑念にさらされるリスクがある。議会の支配権はジョージア州の上院決選投票の結果次第となる可能性がある。右派の議員らは政府債務のさらなる拡大と法人税増税に反対し、バイデン氏の政策の阻止や縮小を目指すと見込まれる。

  ムーディーズ・アナリティクスの金融政策調査責任者のライアン・スウィート氏は、「大統領は前職から経済を相続する。バイデン氏は苦境にある米経済を引き継ぐ。失業率は非常に高く、労働市場にはまだたるみがある。修復には時間がかかるだろう」と指摘した。

  スウィート氏は追加景気対策の成立はバイデン氏が就任した後になるだろうとした上で、上院と下院を異なる政党が支配するねじれ議会となれば直接的な財政支出は最大でも5000億-7500億ドル(約52兆-78兆円)となり、2021年の米成長率は3%となるだろうとの見通しを示した。1兆ドルの支出なら3.5%成長と見積もっていた。

  しかし、景気回復への最大の障壁はバイデン氏が財政政策を容易に実践するのが難しいことではない。最大の課題は新型コロナウイルスの抑制だ。

  米国の新規感染数が過去最多を更新する中で、バイデン氏は部分的な経済閉鎖を辞さない考えを示しているが、これは成長を圧迫するリスクがある。

U.S. public debt now exceeds economic output

原題:
Biden Heads for Congress Clash Over How to Fix Virus Economy (1)(抜粋)

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