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【先週の新興国市場】株と通貨5カ月ぶり大幅高、米選挙が追い風

  • 株価指標のMSCI新興市場指数、この2年余りの最高値
  • バイデン政権なら人民元や中国関連資産押し上げも-ゴールドマン

新興国の株式と通貨は上昇し、ともに5カ月ぶりの大幅高。株価指数は、この2年余りの最高値をつけた。米大統領選は民主党候補バイデン前副大統領が勝利を収めることが確実となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、事実上のゼロ金利と資産購入額が維持された。

11月6日終了週の主なニュースは以下の通り。

ハイライト:

  • 民主党候補のジョー・バイデン前副大統領が現職のトランプ氏を破って勝利を収めることが確実となり、バイデン氏は7日に勝利宣言を行った
  • 中国は、米国で働く中国人ジャーナリストへの査証(ビザ)が更新されなければ、さらなる報復措置を招くと警告。これに対して北京の米大使館は、こうした脅しは「受け入れ難い」と一蹴した
  • 米国が重要なテクノロジー製品の輸出先から中国を外す動きに出る中で、中国の習近平国家主席は自立した制御可能なサプライチェーンの構築を呼び掛けた
  • マレーシア中央銀行は政策金利を過去最低水準に据え置いた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う下押しリスクには警告を発した
  • ブラックロックは米大統領選でバイデン氏が勝利し、上院で共和党が引き続き多数派となれば、新興国市場は魅力的な投資機会を提供することになるとの見方を示した
  • ゴールドマン・サックス・グループは、バイデン政権が誕生すれば、米国の保護貿易主義で打撃を受けた人民元や中国関連の資産が押し上げられると予想している
資産別指数(ニューヨーク時間午後4時20分現在)週間
MSCI新興市場指数+6.6%
MSCI新興国通貨指数+1.4%
ブルームバーグ・バークレイズ新興市場の自国通貨建て指数 (5日まで)+1.2%

アジア

  • 中国国営メディアによれば、習近平氏は10月下旬の5中総会で、経済規模を2035年までに2倍に拡大することは可能だと演説。エコノミストによると、これは年平均4.7-5%成長を示唆しており、過去30年間のトレンドを大きく下回る
  • 中国アント・グループによる新規株式公開(IPO)の延期は、アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が動かすフィンテック帝国の影響力を弱めようとする中国当局の新たなキャンペーンの始まりにすぎない
  • インドネシアの7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)は前年同期比3.49%減少。2四半期連続のマイナス成長となり、20年余り前のアジア金融危機以来のリセッション(景気後退)に陥った。4-6月(第2四半期)は5.32%減だった

EMEA:

  • 欧州連合(EU)はベラルーシのルカシェンコ大統領に対して制裁を発動した。「自由で公平なやり直し選挙」に向けて行動を促したが無視されたたため、10月半ばの公言通り制裁に踏み切った
  • 石油最大手サウジアラムコは7ー9月(第3四半期)決算を発表、配当総額を187億5000万ドル(約1兆9600億円)で据え置いた。ただ同四半期のフリーキャッシュフローは配当額を下回り、利益は前年同期比で45%減少した

中南米:

  • ブラジルの鉱工業生産は9月に前月比2.6%増と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値(2.4%増)を上回った。これで5カ月連続の増加と、2012年以降で最長のプラス。多額の財政刺激策が広範囲にわたり消費者需要を押し上げた
  • ブラジル中銀は財政政策が変更される場合、政策金利を当面過去最低に据え置く方針を修正する可能性があると示唆した。10月27、28日の政策決定会合の議事要旨で明らかになった
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原題:U.S. Vote Propels Assets to Best Week in Five Months: EM Review(抜粋)

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