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任天堂株が1カ月ぶり高値、「あつ森」効果で今期営業益12年ぶり水準

  • 一時4.1%高の6万290円と6万円台を回復、10月2日以来の高値
  • 「さらなる上振れ余地」、5000億円の可能性もとアナリスト

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任天堂株が1カ月ぶりの高値。5日に今期(2021年3月期)の連結営業利益予想(従来予想3000億円)を4500億円に上方修正した。09年3月期以来12年ぶりの高水準となる。家庭用ゲーム機「スイッチ」の世界的な販売好調が寄与する。

  6日の取引で株価は一時前日比4.1%高の6万290円と6万円台を回復し、10月2日以来の高値となった。日中上昇率は8月24日(5%)以来。

  4-9月期に1427万本(累計2604万本)を販売した「あつまれどうぶつの森」のヒットがスイッチ販売をけん引し、減益予想から一転、増益となる。ただ、営業利益の見込みは市場予想の平均4803億円を下回る。

  SMBC日興証券の前田栄二アナリストは5日付のリポートで、営業利益予想は上期の上振れ分のみを反映したとみられ、「さらなる上振れ余地が残る」と指摘。シティグループ証券の江沢厚太アナリストも年末商戦後には「再び大きく上方修正される可能性」が高く、5000億円台になる公算もあるとみている。

今期の業績予想

  • 売上高:1兆4000億円(従来予想1兆2000億円、市場予想1兆4625億円)
  • 営業利益:4500億円(従来予想3000億円、市場予想4803億円)
  • 純利益:3000億円(従来予想2000億円、市場予想3482億円)

  スイッチの販売目標は本体を2400万台(従来1900万台)に上方修正し、ソフトを1億7000万本(1億4000万本)に引き上げた。このほか業績予想の修正を踏まえ、今期の年間配当予想を1株当たり1260円と従来予想から420円引き上げた。

  スイッチは、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する中、自宅でゲームをする巣ごもり需要が追い風になっている。公式サイトなどではゲーム機本体が一時品切れ状態にあった。

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任天堂のスイッチ

  古川俊太郎社長は5日の決算発表会見で、スイッチの生産は夏以降回復したとし、「現在は全く生産に関して問題ない」と述べた。今年の夏からは中国、ベトナムに加えてマレーシアでも生産を開始しており、「年末商戦で販売計画を達成するための在庫の準備はできている」と強調した。

  年末商戦に向けてソニーが12日に次世代機プレイステーション5を、米マイクロソフトも同10日にXboxシリーズの新型機をそれぞれ投入する予定。17年3月の発売開始から3年半を超えたスイッチとの三つどもえの競争が激化する。

  任天堂が発表した7-9月期の連結営業利益は前年同期比2.2倍増の1467億円と市場予想の962億円を上回った。同四半期のスイッチの合計販売台数は前年同期比43%増の685万台となった。

7-9月期の業績
  • 売上高:前年同期比51%増の4114億円(市場予想3214億円)
  • 営業利益:2.2倍増の1467億円(市場予想962億円)
  • 純利益:2.3倍増の1066億円(市場予想670億円)
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