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超長期債が下落、30年債入札に向けた売りとの声-円高で中期債は堅調

更新日時

債券相場は超長期債を中心に下落した。前日に買い進まれた反動に加え、来週の30年債入札に向けた売りが出たとの声が聞かれた。半面、先物や中短期債は外国為替市場での円高進行が支えになり、堅調に推移した。

  • 新発20年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.39%、新発30年債利回りは1.5bp高い0.625%、新発40年債利回りは2bp高い0.66%
  • 新発2年債利回りはマイナス0.145%、新発5年債利回りはマイナス0.12%といずれも0.5bp低下
  • 長期国債先物12月物の終値は3銭高の152円17銭。売り先行で始まった後、円高を支えに一時152円19銭まで上昇。その後は上げ幅をやや縮小した
先物中心限月の推移

市場関係者の見方

野村証券の中島武信チーフ金利ストラテジスト

  • 超長期債は昨日に大幅高となった反動で売られたのと、10日の30年債入札から5週連続で超長期債入札が続くため、それに備えた売りも出た
  • 先物は円高が支援材料となり底堅い値動き
  • 中短期債は円高に加え、短期国債入札が順調だったことを好感

三井住友DSアセットマネジメントの深代潤上席参与

  • 10年債利回りがゼロ%に近づき、それ以上下がりにくくなっている中、来週から5週連続となる超長期債入札が気になり始めている
  • 円高が債券相場の下支え要因になっており、債券相場に強気な最大の理由
  • 10年物価連動債の入札結果は良好だったが、材料視されず

10年物価連動債入札

  • 最低落札価格は101円55銭とブルームバーグがまとめた市場予想の中央値(101円45銭)を上回った
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.31倍(前回3.21倍)
  • 野村証の中島氏
    • 応札倍率は前回からほぼ横ばいで、流動性が低いことや物価の先行きが見通しにくいことから、ここであまり拾いたい投資家はいなかったのではないか
    • 利付債相場への影響はなかった
  • 備考:日本債券:10年物価連動国債の過去の入札結果(表)

背景

  • 5日の米10年債利回りは前日比横ばいの0.76%程度で取引を終了
  • ドル・円相場は一時1ドル=103円36銭と3月以来の円高・ドル安水準

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.145%-0.120%0.020%0.390%0.625%0.660%
前日比-0.5bp-0.5bp+0.5bp+1.0bp+1.5bp+2.0bp
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