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トランプ陣営、再選に向け矛盾した戦略で攻める-大統領選開票進む中

  • アリゾナ州で数十万の郵便投票集計を確実にするためチームを派遣
  • ペンシルベニア州やミシガン州では集計打ち切りを求めて提訴

3日投票の米大統領選でドナルド・トランプ大統領が再選できるかどうかは今や、勝算が低い上に矛盾した戦略にかかっている。自身がリードしていると考える州では集計打ち切りを目指すが、民主党候補ジョー・バイデン前副大統領に対して劣勢の地域では集計継続または再集計を求めるものだ。

  バイデン氏は全ての合法的な票は集計されるべきだと主張している。

  事情に詳しい複数の関係者によると、トランプ陣営はバイデン氏が優勢とされるアリゾナ州にチームを派遣した。数十万に上る郵便投票の集計を確実にするためだという。同陣営は郵便投票は不正の温床との主張を繰り返してきたが、ビル・ステピエン選対本部長はアリゾナ州では郵便投票の集計を経た段階でトランプ氏が逆転すると確信していると述べた。

President Donald Trump Holds Election Night Party

ホワイトハウスでのパーティー会場に到着したトランプ大統領(11月4日)

写真家:アルドラゴ/ブルームバーグ

  トランプ陣営は4日、2万票余りの差でバイデン氏が勝利したウィスコンシン州でも公式な再集計を求めた。同州の過去の選挙で間違いが再集計で判明したケースは数百票未満だと、同州のスコット・ウォーカー前知事(共和)がツイートで指摘した。

  一方、トランプ陣営はペンシルバニア州では集計停止または未集計票の無効を求めて提訴しており、ミシガン州でも集計打ち切りに向け訴訟を提起した。選挙管理当局が集計監視に適切なアクセスを同陣営に与えなかったと主張している。ミシガン州では100万票余りの郵便票が未開票で、トランプ氏が38万4000票差でリードしていた。

トランプ陣営、ペンシルベニアとミシガン州での集計巡り法廷闘争へ  

  トランプ氏は4日早くに大統領選での勝利を主張したが、選挙人の数でバイデン氏の後塵(こうじん)を拝しており、まだ多くの票が集計されていない。

  ステピエン選対本部長は同日、記者団との電話会議で「われわれはペンシルベニア州で勝利を宣言している」と述べた。この発言に先立ちトランプ陣営は、同州で「不正が起きており、民主党が共和党の票から権利を奪い、票を希薄化している」と、根拠を示さずに主張する声明を出していた。

Democratic Presidential Nominee Joe Biden Speaks To The Press Day After Election Day, As Results Still Await

スピーチ会場に到着したジョー・バイデン氏(デラウェア州ウィルミントン、11月4日)

写真家:ドリューアンジェラー/ゲッティイメージズ

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原題:
Trump Team Pursues Contradictory Strategy as U.S. Counts Votes(抜粋)

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