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米選挙、2つの最悪シナリオ有力に-トランプ氏は最高裁に言及

  • 法廷闘争と民主党の大統領と共和党が主導権を握る上院の組み合わせ
  • 「選挙結果でもめる懸念はまだリスクオフで顕在化していない」
An official poll watcher uses binoculars as workers count ballots for the 2020 Presidential election at the Philadelphia Convention Center in Philadelphia, Pennsylvania, U.S., on Tuesday, Nov. 3, 2020. 

An official poll watcher uses binoculars as workers count ballots for the 2020 Presidential election at the Philadelphia Convention Center in Philadelphia, Pennsylvania, U.S., on Tuesday, Nov. 3, 2020. 

Photographer: Hannah Yoon/Bloomberg
An official poll watcher uses binoculars as workers count ballots for the 2020 Presidential election at the Philadelphia Convention Center in Philadelphia, Pennsylvania, U.S., on Tuesday, Nov. 3, 2020. 
Photographer: Hannah Yoon/Bloomberg

米大統領・議会選挙の結果として2つの最悪シナリオに向かう可能性が24時間前に比べ高まっている。選挙後の法廷闘争と、民主党の大統領と共和党が主導権を握る上院の組み合わせだ。

  共和党候補のトランプ大統領は根拠のないまま勝利を宣言し、多くの激戦州があまりにも接戦となる中で最高裁判所の介入を要請すると述べた。米国株先物は上昇と下落の間を行き来し、選挙後の闘争が長引く懸念から米国債は値上がりした。

  みずほインターナショナルの金利ストラテジスト、ピーター・マッカラム氏は「市場にとって重要なのは、民主党のバイデン政権であろうと共和党のトランプ政権であろうと、ワシントンが分裂してるかどうかだろう。現状では、これが最も可能性の高いシナリオであるため、株価は若干弱含み、米国債のイールドカーブは平坦化している」と述べた。

  民主党が上院過半数も抑えるとの多くの予想に反して共和党が健闘、下院は民主党が制した。

  市場にとって主要な懸念は行政・立法における分裂だ。市場は大規模な景気対策パッケージを望んでいるが、民主、共和両党の協力が必要になれば法案の成立はより難しい。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は「共和党が上院を保持すれば、来年の早期に5000億ドル(約52兆円)を超える刺激策も難しく、民主党が勝った場合に期待できた2兆ドルには及ぶべくもない」と述べた。 

Markets have been bouncing around as election results come in

  さらに大きな懸念は、選挙結果に異議が申し立てられることだと、RBCキャピタルマーケッツのFXストラテジー責任者エルサ・リグノス氏は指摘。「選挙結果でもめる懸念はまだリスクオフで顕在化していない。しかし残念ながら、今後はそうなる公算が大きいように見える」と話した。

  ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は、バイデン氏がアリゾナ州を制したことに触れ、「訴訟になる可能性は高い」と述べた。

原題:Two Worst Election Scenarios Come Back to Haunt Global Markets(抜粋)

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