コンテンツにスキップする

米株式市場の大統領選指標、トランプ氏勝利の予想に落ち着く

  • 過去3カ月のS&P500種のパフォーマンス、プラス圏に浮上
  • 株価上昇は1928年以降の大統領選の86%で現職候補勝利の前触れに

米株式市場から大統領選挙の行方を占う指標はそのランダム性から冷笑されることが多いが、予見力の実績を少なくとも完全には無視できない。その指標は3日、トランプ大統領に有利な状態で落ち着いた。

  S&P500種株価指数の過去3カ月間のパフォーマンスは先週マイナス圏に転じていたが、大統領選投票日に向かう中での相場上昇で再びプラス圏に浮上した。投票日前の相場上昇の後に現職候補が再選を決めたケースは1928年以降、全体の86%を占めているだけに、トランプ大統領にとって相場反発は良い前兆と一部で受け止められそうだ。

  市場リターンと選挙との関係に関しては、3カ月スパンのパフォーマンスはランダムに見えるが、トランプ氏と民主党候補バイデン前副大統領の選挙戦を巡る相いれないメッセージで悩まされたトレーダーにとってこうした過去のデータは注目に値する。

  この説は2016年大統領選で的を射たものであることが証明された。当時、全ての世論調査で民主党候補ヒラリー・クリントン氏が共和党候補トランプ氏に圧倒的にリードしていた中、S&P500種は投票日の週の前に9日連続で下落し、3カ月間のパフォーマンスがマイナス圏に固定された。結局、大統領選はトランプ氏の勝利に終わった。

Stocks rising into Election Day tend to bode well for the sitting party

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれに続くロックダウン(都市封鎖)で政治の話が事実上全てひっくり返った今年、市場の指標に信頼を置くことは一定の危険を伴う。既に1億人以上の有権者が期日前投票を済ませており、投票先未定の人は少ないことが調査で示されている。

  シティグループの顧客の間でトランプ氏勝利予測が増える一方、エバコアISIの調査ではバイデン氏がホワイトハウスを奪還するとの見方が増えている。そうした中、過去23回の大統領選で20回は直前3カ月間のS&P500種のパフォーマンスが勝者を正確に言い当てただけに、市場の集合知に目を向けたほうがよいと考えるトレーダーもいるかもしれない。

原題:Stock-Market Election Indicator Settles in Trump’s Favor (1) (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE