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JPモルガン同僚は政治的偏向、クオンツ戦略のコラノビッチ氏が非難

  • 個人の政治的偏向に基づいた予想が各部門に波及-コラノビッチ氏
  • 8月にはトランプ氏再選確率の高まりを主張、世論調査専門家を嘲笑

米大統領選挙当日の緊張感は、ウォール街最高の調査部門の一つにも波及している。

  JPモルガン・チェースのマクロクオンツ・デリバティブ戦略グローバル責任者を務めるマルコ・コラノビッチ氏は、マーケット調査に政治的なバイアスが及ぶのを同僚が容認していると非難した。

  コラノビッチ氏は3日、セールス、トレーディング、調査の各担当ら250人以上との幅広い社内チャットで「社内のコモディティー担当は社内の為替担当の予想に基づき、予想を立てている。為替担当の予想の基になっているのは社内のエコノミストによる予想だが、この予想は個人の政治的な偏向に基づいている」と批判した。ブルームバーグ・ニュースはこの発言記録を確認した。

Marko Kolanovic

マルコ・コラノビッチ氏

出典:ブルームバーグ

  JPモルガンのデリバティブ・セールス・トレーダーの1人は、民主党候補のバイデン前副大統領が勝利した場合の同行コモディティー担当ストラテジストの見解をちょうど紹介していた。そこでは、米国の石油生産に対する「影響はほとんどない」と予想されていた。

  これにコラノビッチ氏はかみつき、「冗談だろう。バイデン氏なら対イラン制裁は解除され、大規模な増税の圧力で景気は減速、新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)が導入される」と主張。紹介されたコモディティー担当者の見解の「正反対になるはずだ」と続けた。

  米大統領選を巡る論争にコラノビッチ氏が割って入るのはこれが初めてではない。8月31日にはトランプ氏再選確率の高まりに投資家は備えるべきだと語った後、自身の見解に同意しなかった世論調査アナリストのネイト・シルバー氏をツイッターであざけり、コラノビッチ氏はシルバー氏よりも賢いと主張する第三者の投稿をリツイートしていた。

  JPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。コラノビッチ氏は今のところコメントの要請に応じていない。

原題:
JPMorgan’s Kolanovic Accuses His Colleagues of Political Bias(抜粋)

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