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市場への3つの脅威から利益を守れ-個人投資家の戦略

新型コロナウイルスのパンデミックに世界的な不況、米大統領選挙と3つの脅威が市場を脅かす中で、個人投資家はビットコインや現金などに資金を移している。

  さまざまな要素にもかかわらず主要株価指数は最高値を更新してきたが、市場の緊張が表面化し始め、先週は世界の株式相場が3月以来の大幅な週間下落となった。一部の個人投資家はこれまでに得た利益を守ろうとあれこれ戦略を立てている。

  ブルームバーグ・ウェルスは取引プラットフォーム、イートロで取引する個人投資家に、想定される市場ボラティリティーに対しどう備えるかを聞いてみた。 

 

  最悪に備える

  シンガポールに住む英国人のマイク・マリンズ氏(50)のポートフォリオは1日時点で年初から38%上昇していた。北半球に冬が来て新型コロナ感染が増える中、同氏はより大きな人的、経済的打撃を懸念。また、米大統領選の結果が接戦なら米国が危機に陥ると恐れている。

  そこで同氏はボラティリティー指数(VIX)に連動する上場投資信託(ETF)に投資している。「恐怖指数」とも呼ばれる同指数は政治や金融の混乱期に上昇する傾向がある。

  また、ロックダウンの影響が特に大きいカジノや映画、航空関連の銘柄をショートする「パンデミックヘッジ」を組んでいる。

Six Things You’re Doing Wrong When Buying Stocks on Your Own

マイク・マリンズ氏

写真家:Wei Leng Tay / Bloomberg

  利益確定

  今年59%の利益をあげている元プロビデオゲーマーのジェイ・スミス氏(32)は、米大統領選挙の前後には投資家が持ち高を減らすため株が売られると考える。選挙結果から憲法上の危機に発展するようなら売りは加速するだろう。そこで同氏は仮想通貨ピットコインで株式ポートフォリオをヘッジすることにした。

  同氏のポートフォリオは依然としてマイクロソフトなどの優良株が大きな部分を占めるが、株式からの損失を相殺するために仮想通貨に資産の8ー10%を配分しているという。

  現金

  株式相場の長期的な回復力を信じるリナ・バース氏(51)の今年これまでのリターンは65%。信じる銘柄を買って良い時も悪い時も持ち続けるのが同氏のスタイルだ。それでも、今日の世界のあらゆる不安定に鑑み、強気相場の終わりにも備えている。選んだのは現金だ。

  といっても、安心のためというより売りで割安になった株を購入するためだ。また、フェイスブックなどの保有を減らしテクノロジー業界のより新しいプレーヤーに投資できるよう備えているという。

  景気対策

  ドバイに住むジェームズ・キャンピオン氏(34)によれば、今年の教訓は米連邦準備制度と米議会ほど市場を動かすものはないということだ。同氏は大統領選挙でどちらの候補が勝利しても、政府は巨額の景気刺激パッケージを成立させざるを得ないと考えている。そこで、政府から多くの支援を受けると見込まれるアメリカン航空グループに投資。またパンデミック終了後をにらみ映画館チェーンのシネワールド株なども買ったという。同氏の年初来リターンは88%。

In the Doldrums

Shares in footfall dependent companies have been hardest hit this year

Source: Bloomberg

原題:
Retail Investors Race to Protect Gains as Market Threats Mount(抜粋)

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