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【日本株週間展望】荒い値動き、米大統領選の結果遅延なら不透明感も

11月1週(2-6日)の日本株は荒い値動きが予想される。米国大統領選挙が最大の焦点で、結果が判明すれば金融市場の先行き不透明感は和らぎ、好調な経済指標が後押ししそう。結果が遅れれば先行きの不透明感は増し軟調な展開も見込まれる。

  米国時間3日の米大統領選を控えトランプ大統領とバイデン民主党候補の支持率は、各世論調査をまとめたリアルクリアポリティクス平均ではバイデン氏が7.4ポイントリードしている。ただ、トランプ氏は熱狂的な支持者を抱え最後まで予断を許さない。予想に反してトランプ氏が勝利したり、郵便投票などを巡り開票後も結果を確定できない状況が続けばポジションの巻き戻しで市場のボラティリティーは高まる可能性が高い。

  海外の経済指標では米国で2日に10月のISM製造業景況指数(前回55.4、予想55.6)、4日に10月のISM非製造業景況指数(前回57.8、予想57.5)などが公表される。現職大統領が再選を目指す年は経済に力を入れるため経済指標は堅調なことが多い。T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジストは「コロナ感染拡大直後の経済対策の影響もあり今回の景況指数は市場予想を超えてもおかしくない」と指摘する。

  また4、5日の両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。9月のFOMCではフォワードガイダンスを強化しており、追加政策は考え難い。ただ、インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは「大統領選後に体制がすぐに決まらない場合はパウエル議長が安定を促す発言をする可能性があり、そうなればポジティブ」とも述べた。

  国内では3日は文化の日で休場。決算発表は4日にソフトバンク、SUBARU、伊藤忠商事、丸紅、5日に任天堂、三菱商事、三井不動産、6日にトヨタ自動車、ホンダなどが予定されている。

  10月4週のTOPIXは週間で2.8%安となった。

《市場関係者の見方》

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジスト

  「大波乱。大統領選では両候補とも、勝った場合にリスクオンなのかオフなのか市場のコンセンサスが形成されていない。バイデン氏有利の予想に反してトランプ氏が勝利しても、上院で共和党が過半数を維持できるかがポイントになる。政策の停滞やトランプ氏弾劾の可能性もあり不透明感が増す可能性も残る。どちらが優勢か明確でないと裁判につながりかねない。大統領が決まらない期間が長引き経済対策の合意が遅れるのが一番のリスク。日経平均の想定レンジは2万2000円ー2万4500円」

インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト

  「波乱含み。大統領選の結果次第だが日経平均は2万2500円ー2万4000円と広いレンジで見ている。世論調査ではトランプ大統領への支持が盛り返しており、バイデン氏勝利を織り込んでいた市場にとっては、選挙前の月曜日は神経質な動きになりそう。選挙後はすぐに体制が決まればどちらの候補がなろうと不透明感が払拭され株高となるが、一部の州でトランプ氏がリードし結果が出るまでに時間がかかりそうであれば、一時的に売られやすくなる」

TOPIXの推移
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