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10月29日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株反発、2週ぶり大幅高-ECB緩和示唆でユーロ安

  29日の米株式相場は反発。新型コロナウイルス感染再拡大への警戒感は続いているものの、市場予想を上回る経済指標を受けて、やや楽観が戻った。前日はS&P500種株価指数が4カ月ぶりの大幅安で引けていた。

  • 米国株は反発、S&P500種は今月12日以来の大幅高
  • 米国債は下落、10年債利回り0.82%
  • ユーロ下落、ECB総裁発言で売り
  • NY原油は続落、感染再拡大で需要悪化観測
  • 金先物は続落、欧州で感染拡大しドル上昇

  S&P500種は前日比1.2%高の3310.11。ダウ工業株30種平均は139.16ドル(0.5%)高の26659.11ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇。

  S&P500種の上昇率は今月12日以来の大きさ。トランプ米大統領は11月の選挙が終わり次第、景気刺激策の「非常に大きなパッケージ」を計画しているとポッドキャストで発言した。アップルやアマゾン・ドット・コムなどハイテク大手の決算発表を通常取引終了後に控え、その内容を見極めたいとのムードもあった。

  UBSアセット・マネジメントのマルチアセット戦略責任者、エバン・ブラウン氏は「市場は新型コロナと経済活動停止を明らかに懸念しているが、1-2週間たって全く違う話が語られていても私は一切驚かないだろう」と発言。「最終的には安全で効果的なワクチンを入手することになる」と話した。

  米国債は下落。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、0.82%。7-9月(第3四半期)の米国内総生産(GDP)速報値は前期比年率33.1%増。新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)による影響で米経済は急激に落ち込んでいたが、減少分の大半を取り戻した。先週の米新規失業保険申請件数は市場予想よりも減少した。

  外国為替市場ではユーロがドルに対して大幅安。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が「ユーロ圏の景気回復は予想以上に急速に勢いを失いつつある」と記者会見で述べ、12月に追加緩和策で合意する可能性を強く示唆したことに反応した。

  ユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.1674ドルと、約1カ月ぶりの安値。BNYメロンのジョン・ベリス氏は、ラガルド総裁があらゆる政策手段を用いる考えを示したことについて、「12月に何らかの行動が取られることはほぼ間違いない。新たにロックダウンが導入されていることを考えれば、それは理にかなっている」と述べた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは円に対しては0.3%高の1ドル=104円61銭。

  ニューヨーク原油先物は続落。欧米で新型コロナ感染が再拡大していることから、制限措置が強まり需要がさらに悪化するとの見方が強まった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は1.22ドル(3.3%)安い1バレル=36.17ドルで終了。6月以来の低水準となった。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.47ドル下げて37.65ドルと、5カ月ぶりの安値水準。

  ニューヨーク金先物相場は続落。1カ月ぶりの安値となった。欧州での新型コロナ感染再拡大を受けてドルに逃避目的の買いが入り、金は売られた。ECBが年内に金融緩和を拡大すると示唆したこともドル買い・金売りにつながった。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は11.20ドル(0.6%)安い1オンス=1868.00ドルで終了した。中心限月の終値としては9月25日以来の低水準。

原題:S&P 500 Rebounds to Post Biggest Gain in Two Weeks: Markets Wrap(抜粋)、Euro Falls as Stimulus Appears Likely, Dollar Rises: Inside G-10(抜粋)、Oil at Lowest in Months as New Virus Cases Hurt Recovery Hopes(抜粋)、Gold Falls to One-Month Low as Haven Demand Shifts to Dollar(抜粋)

◎欧州市況:株が上げ失う、ECB総裁発言で-イタリア債が上昇

  欧州株はほぼ変わらずで取引を終えた。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁がユーロ圏の景気回復は予想以上に失速していると述べたことに反応し、一時の上げを失った。ロックダウン(都市封鎖)など、景気回復を損ねる恐れのある新たな新型コロナウイルス対策も弱材料だった。

  ストックス欧州600指数は0.1%安。この日はフィンランドのノキアが2020年の業績見通しを引き下げたことが嫌気されて18%急落。クレディ・スイス・グループは主要事業の業績がアナリスト予想に及ばす、株価は下落した。

  ECBが12月に新たな金融緩和パッケージで合意することは「ほぼ疑いない」とラガルド総裁が発言すると、旅行・娯楽およびエネルギーを含むシクリカル銘柄は買い進まれた。

  欧州債はイタリア債とギリシャ債を中心に周辺国債が上昇、パフォーマンスはユーロ圏他国の国債を上回った。

  ラガルド総裁は12月の政策決定に向けてあらゆる手段を検討すると述べた。この発言後にイタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは最大6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小した。

  短期金融市場が織り込むECBの次回10bpの利下げ時期は一時、来年6月と、これまでの9月から早まった。その後7月に後退した。

  ギリシャ10年債利回りは11bp下げて0.97%だった。

  ドイツ債は小幅高。2-10年債利回りは3月以来の低水準に下げた。英国債は下落した。

  ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.64%。フランス10年債利回りは3bp下げてマイナス0.35%。イタリア10年債利回りは6bp低下して0.70%。

原題:European Stocks Erase Gains as ECB Warns Growth Is Losing Steam,Italian Debt Leads Euro-Area Gains After ECB; End-of-Day Curves(抜粋)

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