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ラガルド総裁、ECBは12月に行動へ-新型コロナで回復失速

  • ECBスタッフ、政策の選択肢についてすでに作業開始
  • 12月に新たな金融緩和パッケージでの合意、「ほぼ疑いない」-総裁

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欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は29日、政策委員会が12月に新たな金融緩和パッケージで合意することは「ほぼ疑いない」と言明した。新型コロナウイルス感染再拡大と再度の行動制限措置でユーロ圏経済は二番底のリスクに直面している。

  ECBは今回の会合で政策据え置きを決めた。総裁は政策発表後の記者会見で「ユーロ圏の景気回復は予想以上に急速に勢いを失いつつある」と指摘。「行動が必要であり、従って次回の会合で政策手段を再調整する必要があるとの点で政策委員会は一致した」と述べた。

記者会見するラガルドECB総裁

Source: Bloomberg)

ECB、12月の緊急購入拡大を示唆-ロックダウン広がり見通し悪化

  今回は変更を見送りPEPPの規模を1兆3500億ユーロ(約165兆円)で維持したが、総裁は次の措置がPEPPの拡大のみにとどまらない可能性に言及した。ECBスタッフがすでに、政策の選択肢について作業を始めているとした上で、「われわれが持つ政策手段のいずれについても(活用を)排除しない」と語った。

  債券購入プログラムの柔軟性を十分に利用する方針も示した。12月までの間に「手をこまねいていることはしない」と述べ、購入を加速させることもあり得ると示唆。「緊急に会合を開く必要が生じれば、そうするだろう。その用意はできている」とも語った。

  過去24時間の間にドイツとフランスが新たなロックダウン措置を発表し、先行きの暗さが浮き彫りになった。夏季の回復が頓挫し景気が二番底に陥るリスクが迫る中、各国政府は支出拡大、中銀は借り入れコストの抑制を促されている。

  エコノミストはこの日の政策発表前に、12月のPEPP5000億ユーロ拡大を予想していた。

Data Deluge

Source: Bloomberg survey of economists, Eurostat

原題:
Lagarde Primes ECB for More Stimulus as Virus Derails Recovery(抜粋)

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