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輸入食品から新型コロナ感染拡大するリスク現実にある-専門家

  • ウイルスは食品に付着、箱を開ける最初の人に感染ーフィッシャー氏
  • WHOは食品を通じた新型コロナ感染拡大の可能性を否定

新型コロナウイルスが世界の農産食品市場を通じて国境を越えて拡散するリスクは現実にあると、この現象を研究している科学者が指摘した。

  シンガポール国立大学病院の感染症医師デール・フィッシャー氏は、汚染された食品の輸入で労働者や環境にウイルスが拡散する可能性があると指摘。冷凍食品市場は、感染連鎖の初期におけるウイルスのすみかの一つと考えられているという。

  危険な伝染病の監視に取り組む「グローバル・アウトブレイク・アラート・アンド・レスポンス・ネットワーク」の会長も務めるフィッシャー氏はインタビューで、ウイルスが食品に付着し「箱を開ける最初の人に感染する」と指摘。その上で「スーパーマーケットの棚が感染することと混同してはいけない。それが実際に起きるのは市場だ。その後ウイルスは大きく薄まる」と述べた。

  中国はここ数カ月間にわたりパッケージや食品にウイルスの痕跡が見つかったと主張しており、最近の感染再拡大が輸入品に関連しているのではとの懸念が高まっている。中国政府がさまざまな予防的措置を指示しているため、貿易相手国は大きな混乱に見舞われている。

輸入食品介したウイルス拡散懸念する中国-NZは可能性を否定

  ただ、こうした説を世界保健機関(WHO)や一部の欧米諸国は重要視していない。WHOはウイルスが物質の表面から人間の呼吸器系に感染する「可能性が低い」ことが最近の疫学の証拠で示されていると指摘。米食品医薬品局(FDA)も、食品を介した感染拡大を示唆する証拠を認識していないとの見解を示している。

原題:
Concerns About Virus on Food Imports Are Real, Expert Says(抜粋)

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