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人民元管理を緩和する中国-自由化に向けた動き再開か

  • 15年8月の事実上の元切り下げで混乱招く-改革の取り組み停滞
  • 今月に入り積極的な制限緩和-「機は熟している」と丁爽氏

中国は2015年8月の事実上の人民元切り下げ後に通貨管理を強化して以降、最も積極的な制限緩和に今月乗り出している。

  今回の緩和措置は元高ペースを緩める試みと広く認識されているが、著しい元安や世界の金融市場の不安定化を招かずに行われている。元相場はなお2年ぶりの高値近辺にあり、人民元改革の推進を目指す当局を後押しする可能性がある。

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Yuan's quick ascent paves the way for Beijing's reforms

  アナリストの間では元高ペースが今後緩んだとしても、通貨高の継続は不可避との見方が広がっている。中国資産が持つ高めの利回りで国外からは本土債や株式への資金流入が続くとみられるほか、中国経済も新型コロナウイルス感染拡大からいち早く回復しつつある。

  為替市場の自由化は元の国際化を促す当局の長期計画の重要な柱であり、制限緩和はこれに寄与する。また、米国との対立が金融面にも波及する中で、ドル依存を低減することは中国にとって喫緊の課題だ。

人民元の国際化戦略、中国中銀が再検討-さらなる政策支援を計画

  スタンダードチャータードの大中華圏・北アジア担当チーフエコノミスト、丁爽氏は「機は熟している」と指摘。「より熟練した金融規制や良好なファンダメンタルズによって中国当局の準備は以前に比べてかなり整っている。中国にとって次の焦点は資本の流出入を容易にすることだ」と話す。

  元自由化に向けた中国の取り組みは15年の事実上の切り下げで大幅な元安や資本逃避を招いて停滞。18年半ばからは貿易戦争で再び元安となり、翌年には約10年ぶりの安値を付けた。

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原題:
China Strips Back Currency Control in Move Toward Liberal Yuan(抜粋)

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