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ECB、29日サプライズ緩和の観測急浮上-欧州ロックダウンで先手か

  • リスクが劇的に上昇、ECBが予防的に金融緩和策を講じるとの見方
  • 大半の専門家はなお様子見を見込むが、総裁の緩和シグナルに期待

新型コロナウイルス感染再拡大に伴い、ユーロ圏主要国でロックダウン(都市封鎖)を再び導入する動きが広がっている。これにより欧州中央銀行(ECB)が29日の政策委員会会合で、予防的に金融緩和策を講じるとの見方が急速に強まりつつある。

  フランスやイタリア、スペインに続き、ドイツも新たな行動制限措置を講じる予定だ。こうした措置は今年前半、各国経済を前例にないほどの低迷状態に突き落とした。大半のエコノミストや投資家は依然として、ECBが債券購入プログラムの拡充に動くのは12月の会合とみているが、リスクが劇的に上昇する中、29日の会合で予想外の行動が取られることへの警戒感が高まっている。

Bond Buying

ECB is seen boosting PEPP by another 500 billion euros in December

Source: ECB, Bloomberg survey of economists conducted Oct. 16-22

  ダンスケ銀行のチーフストラテジスト、ピエット・クリスティアンセン氏は「ECBが29日にも、確固としたコミットメントを先制的に打ち出すとの見方が市場参加者の間で強まりつつある。『いずれ行動を起こすなら、なぜ待つ必要があるのか』というわけだ」と指摘。「私もそれに幾分同意している」と述べた。

  クリスティアンセン氏を含め大半の専門家はなお、今回の会合で具体的な措置はないと予想するが、ラガルドECB総裁が記者会見で追加緩和のシグナルを送ることには期待している。選択肢の一つは、失望感から一部の国で債券利回りが急上昇するといった市場の反応を防ぐため、総裁が十分に強力な言葉を使うことだ。

  ピクテのグローバルストラテジスト、フレデリック・デュクロゼ氏は「ECBがスタッフの示す予測を待つべきだとの議論には決してくみしない」と発言。「インフレが既に極めて低い水準にあり、2022年までに目標に達する公算が小さいことは周知の事実だ。ECBが行動を起こす上で、あと何が必要だというのか」と述べた。

原題:New Europe Lockdowns Raise Prospect of ECB Stimulus Surprise(抜粋)

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