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2回目のロックダウン経験した都市が世界に突き付ける厳しい現実

世界中の国が新たなロックダウン(都市封鎖)の可能性に直面する中、オーストラリアの都市メルボルンは、新型コロナウイルスの感染を抑え込むためのコストについて厳しい教訓を突き付けている。

  人口500万人のメルボルンでは28日、世界で最も厳格かつ長期のロックダウンが解除された。3カ月余りにわたって、店舗はシャッターを下ろし、住民は自宅にこもることを余儀なくされた。

  このおかげでピーク時には700人前後となっていた1日の感染例が28日にはわずか2件と落ち着いた。しかし2回目のロックダウンによるメルボルンの経済と社会への影響は計り知れなかった。豪政府はビクトリア州で1日平均1200の職が失われたと概算している。精神医療サービスへの需要は30%以上増えた。

Night-time Economy in Melbourne as Lockdown Struggles

ロックダウン期間中のメルボルン(7月30日)

写真家:Carla Gottgens / Bloomberg

  1回目の流行を比較的うまく抑え込んだ豪州だったが、感染は再び広がりビクトリア州当局は7月7日、メルボルンで6週間のロックダウンを実施すると発表。1カ月もたたないうちに州全域にこれを拡大した。感染増加を抑え込むには想定の2倍の時間がかかったことになる。

  経済への深刻な影響に加え社会的コストも大きく、医療サービスの需要が増えたほか、アルコール摂取や家庭内暴力が増えた。

  すでに完全なロックダウンを経験し、今またその選択肢を検討している欧州の政治指導者が直面する厳しい現実を示す事例だ。

Australia Fears Second Wave as Victoria Tightens Virus Controls

メルボルンの大通り(6月22日)

写真家:Carla Gottgens / Bloomberg

原題:City Locked Down for Three Months Has Bleak Lesson for World (1)(抜粋)

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