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トランプ氏が逆転の望み賭ける大規模集会、敗北固めるだけとの分析も

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トランプ米大統領は世論調査での劣勢にもかかわらず再選を果たすための鍵として、前回選挙運動と同様にお祭り騒ぎの集会に頼っている。トランプ氏はこれを支持者の熱意を示す重要なサインだと考えているが、むしろ同氏の敗北を決定付けているだけだと世論調査会社は分析する。

  トランプ氏は26日、ペンシルベニア州で集会を3回開いた。27日も3回、週末までには多ければ1日に5、6回を開く予定だ。大音響の音楽と派手な演出、大型ディスプレーで動画を再生するのはテレビのリアリティー番組出身のトランプ氏にはぴったりの舞台だ。背景には大統領専用機が据えられ、大統領自身がショーの目玉として登場すると、興奮した参加者は大歓声で迎える。地元の共和党員らはこれまでに見たどの政治イベントとも違うと話す。

  これに対し民主党候補のバイデン前副大統領は集会の回数も少なく、新型コロナウイルスの感染を防ぐため参加者の数を抑え、多くの場合ドライブイン方式で行う。

  バイデン氏は全米世論調査でトランプ氏を8ポイント程度リード。重要州のフロリダではほぼ互角。幾つかの激戦州ではバイデン氏が小幅にリードしている。

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ペンシルベニア州マーティンスバーグのトランプ氏集会(10月26日)

撮影:ゲッティイメージズ/ AFP

  バイデン氏の集会に集まった群衆の少なさをトランプ氏は嘲笑し、自身の集会参加者の数に驚嘆して見せ、迫り来る「レッドウエーブ(共和党の大勝利)」の兆しだと強調した。

  しかしこうした集会の影響は明白ではない。共和党は出席者からデータを入手し、支持基盤を活性化させられると主張。民主党は寄付やボランティアが急増しているとし、トランプ氏は既存の支持者に向けてアピールしているだけではないかと指摘する。

  感染防止の勧告に反した集会を開くことで、有権者はトランプ氏によるウイルス対応への不満を強めた。就任後初の大きな危機への対処をトランプ氏は誤ったと、バイデン氏が繰り返す主張を後押しする。一方で世論調査会社によれば、集会がトランプ氏への支持を高めたという証拠はほとんど見られない。

  2016年と18年にトランプ氏が開いた集会の効果を研究したエモリー大学のアラン・アブラモビッツ教授は、集会が開かれた州での選挙結果には影響しなかったと結論付け、20年も同様だろうとみている。

  「何らかの効果が加わっているようには見えない」と同氏は述べた。

原題:
Trump Pins Hopes on Rallies That Could Be Sealing His Defeat(抜粋)

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