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ENEOS、知多製造所を来年10月停止-一部設備は出光に譲渡へ

ENEOSホールディングス(HD)傘下で石油元売り国内最大手のENEOSは27日、パラキシレンなど石油化学製品の原料を生産する知多製造所(愛知県知多市)の製造機能を2021年10月をめどに停止すると発表した。

  一方、同製造所設備の一部譲渡に向け、出光興産と協議することで合意したことも明らかにした。

  少子高齢化や低燃費車・電動車の普及により、国内の燃料油需要は2040年までにはほぼ半減すると見込まれている。新型コロナウイルスの影響や世界的な脱炭素化の流れを受けて需要減少が加速する可能性もあり、ENEOSHDは水素や再生可能エネルギーなどの事業拡大や国内製油所など生産体制の見直しなどの取り組みを進めてきた。

  出光は同日の発表で、需要が減少するガソリン留分を石油化学原料の生産・供給に活用することが競争力向上への課題だったと説明。ENEOSから知多製造所のパラキシレン製造装置や周辺設備を譲渡してもらうことが新設よりも効率的で、検討を進めることで合意したという。

今期業績への影響についてENEOSは「精査中」、出光興産は「未定」とした。

知多製造所は2001年にガソリンや軽油など石油製品の精製過程の入口にある常圧蒸留装置などを休止しており、現在はパラキシレンのほか、ベンゼンやシクロヘキサンなどの石油化学製品の基礎原料を生産している。パラキシレンの生産能力は年間40万トンと国内最大級で、製品の9割以上を中国や韓国、台湾などに輸出している。

Gas Stations In Japan As Inflation Slows Amid Virus Spread, Plunging Oil Prices

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

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