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米大統領選を左右する激戦州、押さえておきたいポイント

  • 激戦州は農業から製造業、観光業などに依存する多様な経済を持つ
  • 人口動態の影響などで、従来の共和党と民主党の牙城にも変化

2020年の米国は新型コロナウイルスの感染拡大や急激な景気悪化、人種差別反対運動の広がりなど複数の危機に見舞われた。それらの危機が政治地図を塗り替え、大統領選の結果を左右する激戦州を揺らしている。

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  16年の前回選挙では、伝統的に民主党が強いペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシン各州の通称「ブルーウォール(青い壁)」の票が共和党に流れ、トランプ大統領の誕生を後押しした。民主党候補バイデン前副大統領は同3州の有権者を取り戻すべく闘っている。

  一方、ミネソタ州は1972年に故リチャード・ニクソン氏が制して以来、共和党候補が勝利したことがない民主党の牙城だが、トランプ氏が勝利を目指して資源を重点投入している。新型コロナの影響で観光依存型経済が苦境にあるネバダ州でも、バイデン氏は思うように強さを発揮できていない。

  対照的に、アリゾナ、ジョージア、テキサスなど伝統的に共和党が強い「サンベルト地帯」では、人口動態の変化がバイデン氏に有利に働いている。これらの州は08年の選挙でオバマ氏が勝利したノースカロライナ州と共に新たな激戦州となっている。

  このほか、大統領選では過去数十年にわたり、オハイオとフロリダの両州を制した候補者が勝利してきた。党員集会・予備選で重要な位置を占めるアイオワ州とニューハンプシャー州も接戦が見込まれる今回の選挙で鍵を握る可能性がある。

押さえておきたい数字

  • 10人に4人:米有権者のうち、アリゾナ、フロリダ、ジョージア、アイオワ、ミシガン、ミネソタ、ニューハンプシャー、ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、テキサス、ウィスコンシンの激戦州に住んでいる人の割合
  • 7万7744票:前回選挙でトランプ氏が制したミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン3州での合計得票差
  • 270人:大統領選に勝つために必要な選挙人の数

激戦州が重要な理由

  これらの激戦州はそれぞれ、農業から製造業、観光業に至る各産業に依存した多様な経済を持っている。また、新型コロナによる影響も各州でさまざまだ。新型コロナは各州の経済のみならず、有権者の投票方法も変えた。

異例の米大統領選、投票日夜の最重要な数字は「未集計票」

  激戦州としての各州の地位は候補者の選挙運動に過大な影響を与え、当選者がホワイトハウス入りした後の政策課題も左右する可能性がある。

原題:
The Battleground States That Will Decide the Presidential Race(抜粋)

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