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イーライリリーのコロナ向け抗体医薬、一部のNIH主導治験終了

更新日時
  • 入院患者向け治験「ACTIV-3」登録が中断されたと今月説明していた
  • 別の政府主導治験「ACTIV-2」は継続、会社主導の治験も影響受けず

米製薬会社イーライリリーは26日、新型コロナウイルス感染症(COVID19)治療向け抗体医薬品を入院患者に投与する臨床試験が終了すると明らかにした。米国立衛生研究所(NIH)が主導するこの試験は今月中断していた。

  同社は発表文で今回の決定について、この抗体医薬が、病状の進行した段階にあるコロナ入院患者の回復を助ける可能性が低いことを示唆するデータに基づくものだと説明した。

  イーライリリーは今月、NIH傘下の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が主導する入院患者向けのモノクローナル抗体製剤治験「ACTIV-3」の登録が中断されたと明らかにしていた。

イーライリリーが新型コロナ抗体薬の治験停止、安全性に懸念

  NIHは26日の発表文で、リリーの抗体医薬は入院患者向けでは効果がない公算が大きいと説明した。

  今回の発表からは、新型コロナウイルスが肺に深く侵入し、深刻なダメージを与える前の治療コース初期にコロナ向けモノクローナル抗体が投与された場合にのみ効果がある可能性がうかがえる。治験でリリーの抗体医薬は相当な高用量が投与されたが、効果的だったことが示唆されなかった。

イーライリリー、別のコロナ抗体薬治験継続-NIH主導治験中断後も

  リリーはこの抗体医薬について、外来患者向けでの緊急使用許可(EUA)取得を目指している。入院患者向けの試験とは対照的に、この患者群の試験は9月に有望な結果を示した。

  連邦機関の研究者は当初、安全性を巡る懸念を理由に試験を中断したが、安全面に問題がないことが分かったことから、入院患者以外の投与についてはEUAへの道が開かれる可能性がある。

  データ安全性監視委員会(DSMB)は今月、この試験の中断を勧告したが、別の政府主導治験「ACTIV-2」については中断を勧告しなかった。リリーによると、ACTIV-2は継続しており、会社主導の治験も影響を受けていない。

原題:U.S.-Run Clinical Trial of Eli Lilly Antibody Therapy to EndU.S. Trial of Lilly Antibody Therapy to End; No Safety Issue (1)(抜粋)

(3段落目以降にNIH発表文や背景を追加して更新します)
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