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米破産新時代:貸したお金の99%戻らず、コロナ不況のデフォルト債

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3セント、あるいは2セント、せめて0.125セントでも回収できないか。経営破綻した企業の債券保有者が額面1ドルに対して回収できる額として、こうした数字は日に日に現実味を増している。

  新型コロナウイルス不況のおかげで破産申請が急増する中、多くの貸し手は保有債券の価値がゼロに近いことに気付きつつある。かつては額面1ドル当たり40セント程度が標準的だったが、今では無担保債権者はたったの1セントしか回収できない、あるいはそれすらできないという悲しい見通しになっている。

  新型コロナが経済に打撃を与えることを予測できたはずもないが、企業の経営難によって投資家が被る損失の大きさは十分に予想可能だった。超低金利の中で少しでも高いリターンを得ようと、運用者らは投資家保護の条項がない債券を受け入れ、抜け穴の拡大を許し、疑わしい利益見通しに目をつむった。企業側はそれを徹底的に利用して巨額の債務を積み上げた揚げ句、今では返済も借り換えもできなくなっている。

  これは米連邦準備制度による前例のない金融緩和政策の長期副作用を浮き彫りにするものだ。超低金利は高リスク企業に投資家保護の薄い債券の発行を促し、リターンを追い求める投資家がそれを喜んで購入した。経済に新たな痛みが押し寄せる中、このつけが回ってきた。

  紳士服小売りのメンズ・ウェアハウスを展開するテーラード・ブランズは、8月に破産法の適用を申請。同社の社債は今月、額面1ドルに対して2セント未満で取引された。百貨店のJCペニーが破綻した後、同社債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保有者を対象に行われた入札では、最低価格の社債価値は1ドル当たり0.125セントだった。同業のニーマン・マーカス債は3セント。

CDS Sadness

Credit default swap auctions portend steeper-than-usual losses

Sources: Creditex and Markit

Note: data limited to U.S. companies

原題:
Bond Defaults Deliver 99% Losses in New Era of U.S. Bankruptcies(抜粋)

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