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株式市場のローテーション、大統領選挙より米国債利回りを注視

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一部の人が史上最も重要と位置付ける今回の米大統領選挙だが、株式相場を動かす力は失ったようだ。代わりに、投資家は米国債利回りに注目している。

  23日までの週の米株式相場は小動きだったが、10年物米国債利回りが急上昇した後の金利敏感株の動きが顕著で、債券市場の株式への影響が鮮明になった。銀行株は急上昇し月間ベースで4年ぶりの好パフォーマンスに向かっている。低金利の中で上昇してきた住宅建設株は反転急落した。

Higher rates spark a rally in bank stocks and a retreat in homebuilders

  米国債利回り上昇は新型コロナウイルス不況からの迅速な回復に命運がかかっている工業株も後押しした。S&P500種株価指数の方向感がない一方で、エネルギー生産会社などの景気敏感株はリセッション(景気後退)の影響を受けにくいテクノロジー株などからスポットライトを奪った。

  モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、アンドルー・スリモン氏は「私の見解では、これは選挙結果や景気対策だけの問題ではない。むしろ、市場が来年の米経済がより堅調になることを織り込み始めたということだ」と話した。

  懐疑派は今年、過去最低付近の米国債利回りを米株上昇の持続を疑問視する理由に挙げてきた。しかし10年債利回りは先週、6月以来で初めて0.8%を上回った。景気への懸念がなくなったわけではなく、利回り上昇が続くかどうかも分からないが、今のところ工業株の軌道を変えつつあることは確かだ。

  アライアンス・バーンスタインの米成長関連最高投資責任者(CIO)、ジム・ティアニー氏は「金利がある程度、他の市場に追い付いてきた」と指摘。「これは景気がそこそこ健全であることを示唆しているが、完全に回復するのにどれだけかかるかは未知数だ」と付け加えた。

Treasury yields have lagged behind equities in pricing economic recovery

原題:
Yield Drama Drowns Out Trump-Biden Show in Rotating Stock Market(抜粋)

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