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日電産、今期営業益を12%上方修正-原価改善や固定費適正化進む

更新日時
  • 精密小型モーターと家電・商業・産業用は増益、車載も回復が顕著
  • 車載事業の取引先22社に拡大、30年に世界シェア40-45%もと関社長

日本電産は今期(2021年3月期)の連結営業利益予想を従来比12%増の1400億円に上方修正した。市場予想とほぼ同額だった。前期比では29%増となる。徹底した原価改善、固定費の適正化を進めた結果、4-9月期の業績が想定を上回った。

今期の業績予想

  • 売上高1兆5500億円、従来1兆5000億円、市場予想1兆5200億円
  • 営業利益1400億円、従来1250億円、市場予想1402億円
  • 純利益1050億円、従来1000億円、市場予想1086億円

  26日の発表によると、今期の想定為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=117円を据え置いた。売上高は過去最高を更新する見込みとなった。4-9月期の営業利益は前年同期比12%増の692億円で、期初予想の550億円を上回った。製品別では精密小型モーターと家電・商業・産業用が増益だったが、車載は減益だった。

  家電や車載向けモーターが主力の日本電産は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、売上高が減っても原価改善やコスト削減で利益を確保する構造改革を進めている。車載事業を成長の柱と位置付け、30年までに電気自動車(EV)用駆動モーター市場で世界シェア35%を目指している。

  永守重信会長は決算会見で、車載事業について「7-9月期でかなり挽回し、10-12月期以降はさらに改善できる」との見通しを示した。関潤社長は4-6月期に15社だった取引先は22社に拡大しているとし、30年には「40-45%程度のマーケットシェアを取れると思っている」と意欲を見せた。

  発表によると、7-9月期の営業利益は前年同期比21%増の414億円で、営業利益率は10%(前年同期は8.7%)と2桁台に回復した。4-6月期に3億円の赤字だった車載事業の営業損益は47億円の黒字に転換した。

  永守会長はまた、「人的な問題、技術的に弱いところを補強するためのM&A(企業の合併・買収)を再開する」と述べた。社員の待遇については、利益の増加に応じて今後3年で30%増やしたいとの意向を示した。

7-9月期の業績
  • 売上高4149億円、市場予想3728億円
  • 営業利益414億円、市場予想339億円
  • 純利益287億円、市場予想252億円

  中長期成長を見据え、今期の設備投資額を1400億円(前期は1329億円)、研究開発費を850億円(同786億円)と前期より増額する。永守会長はEV用モーター500万台の生産体制に向けた設備投資総額は5000億-1兆円になると話した。

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日電産は今期の営業益予想を上方修正した

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(永守会長のコメントを追加します。更新前の記事で7-9月期の純利益額を訂正済みです)
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