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欧州銀行の配当再開見通し、新型コロナ感染再拡大で複雑に-関係者

  • ECB監査役会、見解は依然一致せず-見通し不透明で懸念増す
  • 配当性向を制限して健全行に判断委ねる案など浮上、解禁延期も検討

欧州当局は銀行に対する事実上の配当禁止措置を解除する方向で動いていたが、事態は複雑化している。新型コロナウイルスの感染再拡大で経済見通しが悪化し、銀行のバランスシートに及ぼす影響への懸念が膨らんでいるためだ。

  事情を知る関係者によると、銀行は欧州中央銀行(ECB)の当局者に配当解禁を認めるよう働き掛けている。当局者の間では、健全性の高い銀行には配当性向に制限を設けた上で認める案などが妥協策として検討されているが、感染再拡大で見通しが不透明になっているためECBは配当禁止の延長に傾く可能性もある。関係者は非公表の情報だとして匿名を条件に語った。

  加盟各国とECBの当局者で構成するECB監査役会では、一部メンバーが来年初めの配当解禁に姿勢を変化させたものの、全体の見解は依然として割れている。いまや感染第2波に襲われ、監査役会メンバーは銀行の損失吸収能力や融資を継続する余力を不安視している。

Billions Are at Stake

BNP Paribas has made the biggest payouts to investors

Source: Data compiled by Bloomberg

Note: Chart shows 10 biggest publicly traded euro area banks by assets; payouts calculated by multiplying 2019 payouts per share with number of shares outstanding as of June 30

  関係者によると、配当禁止を少なくとも数カ月延長することを望むメンバーがいる一方で、十分な資本余力がある銀行には配当の決定を委ねてもいいとの考えもある。さらに年間利益の中から配当に支払う比率である配当性向に制限を設ける案もある。

  ECB広報は「この問題に関する決定は下されていない」と述べ、これ以上のコメントは控えた。ECBはこれまで、配当については12月に決定する意向を示してきた。事情に詳しい関係者は、12月10日にECBが発表する経済見通しが重要な要因になると指摘した。

原題:
ECB Decision on Bank Payouts Complicated by Worsening Pandemic(抜粋)

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