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【債券週間展望】利回り曲線にスティープ圧力、米長期金利上昇傾向で

10月第5週(26日-30日)の債券市場では利回り曲線にスティープ(傾斜)化圧力が掛かると予想されている。米追加景気対策の合意時期を巡る不透明感は残るものの、財政支出の拡大見通しを背景に米長期金利が上昇傾向にあり、超長期ゾーンを中心に売りが波及しやすいとみられるためだ。

市場参加者の見方

◎バンク・オブ・アメリカの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 米大統領選の結果にかかわらず追加財政支援はあるので米長期金利が上昇してきており、ボラティリティー(相場変動率)も高そうだが、円金利にも波及しやすい
  • ただ、欧州でコロナ感染拡大が続く中で一辺倒の金利上昇も考えづらく、レンジ上限付近での推移が長くなるイメージ。超長期ほど金利が上昇しやすく、スティープ化傾向
  • 不透明材料が多い中、日銀があえてボラティリティーを作るようなオペ方針の変更は考えづらく、米金利に連れてスティープ化してもある程度は静観か
  • 長期金利の予想レンジは0.01%~0.05%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 米国債利回りの上昇懸念で相場の上値は重く、国内でも国債増発への警戒感が続いているため、投資家は慎重姿勢を維持するだろう
  • ただ、20年入札の予想以上に順調な結果から投資家の押し目買い姿勢も確認されており、海外市場の動きから利回りが上昇すれば投資家の買いが下値を支える
  • 日銀会合は政策据え置きが予想されており、政策余地が限られる中、大幅な円高進行がなければ追加緩和には動かない
  • 長期金利の予想レンジは0.02%~0.05%
米10年物国債利回りの推移

国債入札予定

対象年限発行予定額
  27日2年3兆円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
  26日1-3年4200億円
3-5年3500億円
10-25年1200億円
25年超300億円
  30日1-3年4200億円
3-5年3500億円
5-10年4200億円

主な材料

  • 26日:臨時国会召集、菅義偉首相が所信表明演説
  • 28、29日:日銀金融政策決定会合、終了後に結果と展望リポート発表、黒田東彦総裁会見
  • 29日:欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表、ラガルド総裁会見
  • 29日:7-9月の米GDP(速報値)
  • 30日:日銀、11月の長期国債買い入れの月間予定
  • 30日:7-9月のユーロ圏GDP(速報値)
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