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オアシスCIO、東京ドームへ攻勢ー来年の総会で取締役候補を擁立へ

  • 3人の取締役解任求めた臨時総会提案では現経営陣の責任を議論
  • 現経営陣が示した改善策は小規模な上、時間もかかり過ぎると批判

東京ドームと筆頭株主である香港ヘッジファンドのオアシス・マネジメントとの対立が先鋭化している。オアシスはすでに社長ら3人の取締役の解任を主張し臨時株主総会の招集を求めているが、来年4月にも予定される定時株主総会では株主提案として新たな取締役候補を推薦する意向だ。

  オアシス創業者で最高投資責任者(CIO)のセス・フィッシャー氏が22日、ブルームバーグなどとのインタビューで明らかにした。オアシスの臨時総会招集要請に対し、東京ドームは20日、12月中旬をめどに開催する方向で検討すると発表。フィッシャー氏は会社側の意向について「ありがたく思う」と応じた。

In and Around The Tokyo Dome As Baseball Pre-season Continues Without Spectators

経営めぐり筆頭株主のオアシスとの対立が先鋭化する東京ドーム

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  臨時総会で同ファンドが求めているのは長岡勤社長と社外取締役の森信博、秋山智史両氏の解任のみで、新たな社長候補の提案などはしていない。フィッシャー氏は「次の経営陣を提案すると、そこに話が集中してしまう。今回はマネジメントの経営責任を問う議論をしたかった」と意図を説明した。

  その上で、臨時総会の結果にかかわらず同社への投資を継続したいとし、来年の定時株主総会では豊富な経験で会社を先導できるような取締役候補を提案したいと述べた。東京ドームの2021年1月期の通期業績は、新型コロナウイルス禍によるコンサートの中止やプロ野球公式戦の観客数制限などが響き、180億円の純損失を見込む。

  フィッシャー氏は、コロナ禍の影響は深刻だが、改善の好機でもあるとした上で「われわれは一緒に会社を良くしたいと思いさまざまな提案をしているが、現経営陣が示した改善策は小規模な上に時間もかかり過ぎる」と批判した。ブルームバーグのデータによれば、オアシスは東京ドーム株式の9.61%を保有する。

  東京ドームは19日付の発表資料で「オアシスとの建設的な対話を拒んできたという認識はなく、10月14日には直接対話を行うための具体的な候補日を伝えて日程調整をしている最中だった」とコメント。取締役3人の解任を求める臨時株主総会の招集請求については「突然の一方的な提案を受け、大変に困惑している」との見解を示していた。

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