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ヘッジファンドのエリオット、NYからフロリダに本社移転へ-関係者

  • エリオットはNYでのプレゼンス維持、グリニッジにオフィス新設
  • 税金面で有利なフロリダ州の人気高まる一方、コロナでNY脱出加速

フロリダ州が新たに呼び込もうとしている大手ヘッジファンド。それは資産家のポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントだ。

  410億ドル(約4兆3000億円)規模の同社はマンハッタンのミッドタウンからウェストパームビーチに本社を移す計画だと事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。このところ同州に移転するヘッジファンドが増えている。

  個人所得税や相続税、キャピタルゲイン税のかからないフロリダ州は近年、ヘッジファンド業界で人気の移転先だ。一方、新型コロナウイルス感染拡大が、米国で当初の震源地だったニューヨークからの脱出を加速した。

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ポール・シンガー氏

写真家:パトリックT.ファロン/ブルームバーグ

  情報は非公開だとして関係者が匿名を条件に語ったところでは、エリオットの共同最高投資責任者(CIO)でシンガー氏の後継者と目されるジョン・ポロック氏は感染拡大の中にあって、ウェストパームビーチの近くの持ち家に住んでいる。今では同氏のほか、他の幹部数人が永住を決め、それが本社移転の決定に大きく寄与したと関係者1人が語った。

  エリオットはニューヨークでのプレゼンスを維持し、コネティカット州グリニッジにもオフィスを開設する。シンガー氏(76)は北東部にとどまる見通し。同社の広報担当はコメントを控えた。

Hedge Fund Hubs

New York is still the industry's leading location

Source: Preqin

Data through June 30

  関係者によれば、エリオットの社員数百人のうち何人が南部への異動を選ぶかは不明だが、同社はマンハッタンのオフィスで数百人の雇用を維持する方針だという。

  調査会社プレキンの集計データでは、エリオットの移転により、フロリダ州の業界資産は5割強の増加となる。

  フロリダに本拠を置くヘッジファンドの数はこの5年で急速に増えているものの、小規模業者が大半だ。プレキンによると、ニューヨークのヘッジファンド資産は約1兆3000億ドルと、なお他の地域を圧倒している。

ヘッジファンドがフロリダ州に熱視線、増税回避の富裕層に狙い

原題:
Singer’s $41 Billion Hedge Fund Moving Base to Florida From NYC(抜粋)

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