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WTO次期事務局長選、最終候補者の支持巡りEUと米国が対立

  • EUはナイジェリアの候補、米国は韓国の候補を支持する方向
  • 米大統領選挙がワイルドカードに、米国の姿勢に変化も

世界貿易機関(WTO)次期事務局長の選出で、支持候補者を巡り米国と欧州が対立しつつある。最終候補は2人の女性に絞られている。

  選考プロセスに詳しい関係者によれば、欧州連合(EU)はナイジェリアの候補、ヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相の支持に傾いており、21日にその立場を確定させる可能性がある。一方、トランプ米政権が韓国の候補、兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長を推す方向だと別の観測筋らは話す。中国やブラジル、インドなどが支持する候補については明らかになっていない。

Key Speakers At The Clinton Global Initiative (CGI)

ヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏

  ブラジル出身のアゼベド前事務局長は今年8月に任期満了まで1年を残して辞任。WTOは後任を来月指名する計画だ。発足から25年たったWTOは、アゼベド氏まで歴代事務局長6人全員が男性だった。

  最終選考のプロセスは今も政治的な不透明感を抱えている。2週間後に控える米大統領選挙の結果次第では、米国のWTOへの対応を改める新政権が誕生する可能性がある。トランプ大統領はこれまで中国の経済的台頭を野放しにしてきた世界主義者たちの道具になっているとしてWTOを強く批判してきた。トランプ氏が再選を果たせば、同氏の側近らは引き続きWTOの紛争解決能力を狭める改革を求めると示唆している。

  米通商代表部(USTR)の報道官にコメントを求めたが、返答は得られていない。

  オコンジョイウェアラ、兪氏のどちらを支持するのか公に表明している加盟国はほとんどないが、加盟164カ国・地域が全会一致で事務局長を指名する必要がある。

South Korea Deputy Trade Minister Yoo Myung-hee Interview

兪明希氏

原題:Global Trade-Chief Race Hits Snag as U.S., EU Split on Finalists(抜粋) 

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