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AIが運用するETF、年初来成績がS&P500の2倍-学べる教訓は

人工知能(AI)が運用する上場投資信託のAIパワード・エクイティーETF(AIEQ)は、年初来の上昇率が約13%と、S&P500種株価指数の7%の倍に近い。そして、景気敏感株の反発を見込んでいない。

  このETFの「運用者」は、IBMのプラットフォーム「ワトソン」上で年中無休で稼働するコンピューターモデルだ。ブルームバーグがまとめたデータによると、ヘルスケアと一般消費財はオーバーウエート、テクノロジーは緩やかなオーバーウエート、金融と工業株はアンダーウエートにしている。

AI managed ETF has outperformed the S&P 500 Index this year

  データトレック・リサーチの共同創業者、ニコラス・コーラス氏は20日のリポートで、「アルゴリズムが銘柄を選んでいて、幾分急降下する場面はあるにせよ、そこそこのリターンを実現している」と評価。2020年10-12月(第4四半期)に入るに当たり、AIEQは景気循環に賭ける取引はしていないが、大型のテクノロジー株の影に隠れることもしていないと説明した。

  9600万ドル(約101億円)規模の同ファンドを動かすクオンツモデルはAIシステム構築を手掛けるエクボットが開発した。このモデルは毎日6000社余りの米公開企業を分析する。規制当局への届け出、報道、経営陣のプロフィル、センチメントの目安、金融モデル、バリュエーション、市場データを精査し、30-70程度の銘柄を選ぶ。

  ETFマネジャーズ・グループが運営するAIEQは2017年10月に運用を開始。そこから27%上昇している。同期間のS&P500種上昇率は34%。

  コーラス氏は「AIEQのメッセージは、『テクノロジー株もまだ有望だが、今年の早い時期に人気のあったような銘柄は勧められない。そして、景気循環株には十分注意せよ』だとわれわれは解釈する。当社はそれより楽観的だが、AIEQのポートフォリオを見てみるのは現実を直視する良い機会だ」と話した。

原題:
Market-Beating Robot Fund Manager Shys Away From Cyclical Bets(抜粋)

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