コンテンツにスキップする

島忠株が29年ぶり高値、ニトリがM&Aを検討-DCMのTOBに対抗

島忠株が急騰し、29年ぶりの高値を付けた。家具チェーンのニトリホールディングス(HD)が同社の買収を検討していると日本経済新聞電子版が20日に報道。ホームセンター大手のDCMホールディングスが島忠に対し既に株式公開買い付け(TOB)を実施しており、買収合戦に発展するとみられた。

  21日の日本株市場で島忠の株価は一時前日比14%高の4780円まで買われ、1991年6月以来の高値を付けた。DCMHDによるTOB価格(4200円)を大きく上回る。

島忠株の長期チャート

  報道によると、ニトリHDは島忠買収で大都市への出店を加速する考え。家具や商業施設の運営ノウハウを持つ同社を取り込むことで、新たな収益の柱を育てる狙いがあるという。低コストで都心の大型店舗網を増やせる上、商品構成も似ており、商品開発や規模の相乗効果も出せるとしている。

  ニトリHDは21日朝、「島忠も含め、M&A(合併・買収)を通じた成長の可能性を日々検討しているが、現時点で決定している事実はない」とし、「今後開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表する」とのコメントを発表した。

  ニトリHDは長期目標として2032年に店舗数3000、連結売上高3兆円を目指している。前期(20年2月期)の売上高は6423億円だった。

  シティグループ証券の張影秋アナリストはリポートで、自社製品の製造販売を行う製造小売り(SPA)型のニトリに対し、島忠はナショナルブランドの仕入れ・販売を中心に行う小売企業であり、「店舗立地が補完的な関係にある以外、両社の間にシナジーがほとんど見込めない」と分析。ニトリにとって、「自前で出店した方が合理的な選択肢に見える」との見方を示した。

  島忠に対しては、DCMHDが5日から11月16日までを期限に、総額で最大1600億円を投じてTOBを実施中。島忠経営陣もDCMHDの提案に賛同していた。

  この日の取引では、TOB価格の引き上げリスクが懸念されたDCMHD株は一時9.9%安の1324円と急反落。ニトリHD株は一時2.7%高の2万3030円まで上昇したが、その後マイナスに転じる場面もあった。

Inside Nitori Holdings Quality Control Division

did: post a 30th consecutive year of increased profit to go along with ever-expanding sales. Photographer: Shiho Fukada/Bloomberg

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE