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東京五輪標的にロシア情報機関がサイバー攻撃-英政府が強く非難

更新日時
  • 東京五輪の関係者や団体にロシア軍参謀本部情報総局がサイバー攻撃
  • ロシア軍情報機関の五輪・パラリンピックへの行為は無謀-英外相

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英外務省は19日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で延期された東京五輪・パラリンピックの関係者や団体に対してロシア軍の情報機関、軍参謀本部情報総局(GRU)がサイバー攻撃を仕掛けていたと発表した。

  ラーブ外相は発表文で「GRUによる五輪・パラリンピックに対する行為はシニカルかつ無謀だ。可能な限りの最も強い言葉で非難する」と表明。「英国は将来的な悪意のあるサイバー攻撃に対抗するため、今後も同盟国と協力する」方針を明らかにした。

  加藤勝信官房長官は20日の記者会見で、「民主主義の基盤を揺るがしかねない悪意あるサイバー攻撃は看過できない」と指摘。サイバー攻撃による日本国内の被害については「個別の事案であり、情報収集・分析に努めている」と述べるにとどめた。

  米司法省は2015-19年にハッキング攻撃を実行した罪でロシア軍情報機関の現役・元メンバー計6人を訴追した。19日明らかにされた訴状によると、6人は17年のフランスの選挙や18年の平昌冬季五輪などを標的に攻撃を行った。

  GRUによる平昌五輪への攻撃では北朝鮮や中国の工作員による活動であるように見せ掛けようとしたと英外務省は説明した。

  米司法省は「15年11月ごろから少なくとも19年10月ごろまで被告人と共謀者はロシアの戦略上の利益のために被害者のコンピューターへの不正アクセスを通じて破壊的なマルウエアを使ったり、他の有害な行動を取ったりした」としている。

  このマルウエアによる攻撃で米フェデックスの子会社に約4億ドル(約420億円)の損害が発生し、訴状が特定しなかった米大手製薬企業1社にも5億ドル超の被害が出たという。

原題:
U.S. Charges Six Russian Agents for Hacking That Cost Billions(抜粋)

(加藤官房長官のコメントを追加して更新しました)
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