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ECB総裁、復興基金を恒久的手段とすべきか検討を-EUに呼び掛け

更新日時
  • 「1回限りの」ものだとする先月のコメントから踏み込む
  • ユーロ圏の共通予算についての議論もあればよいと思う-ラガルド氏

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、新型コロナウイルス禍からの回復を後押しするための7500億ユーロ(約92兆6000億円)規模の復興基金について、欧州連合(EU)首脳らは恒久的なものとするかどうかを検討すべきだと述べた。

  総裁はフランス紙ルモンドとのインタビューで、「この回復計画のためのツールは異例の状況への対応だ」とした上で、「類似の状況が発生したときに再び使えるように、これを欧州のツールボックスに残しておくことが可能かどうかを協議するべきだ」と語った。インタビューの内容は19日、ECBのウェブサイトに掲載された。

  「ユーロ圏の共通予算についての議論もあればよいと思うし、われわれの現在の経験が議論の糧になればよいと思う」とも述べた。

  総裁は先月の欧州議会で、復興基金を恒久的なものとするべきだと考えるかとのオランダの議員の質問に対し「1回限りの」ものだと回答していた。ECBは先に、復興基金は欧州に「教訓を示唆」することができるともコメントしていた。

  欧州では新型コロナ感染拡大が経済に対するさらなる逆風をもたらすことへの懸念が高まっている。これについてラガルド総裁は、必要ならば利用できる政策手段がECBにはまだあると発言した。

  「われわれの政策手段の選択肢は尽きていない。一段の措置が必要なら実施する」と述べた。感染拡大を抑えるため各国が制限措置を強化する中で、ユーロ圏経済の見通しは急速に悪化している。

  総裁は「夏の間に見られた反発以来、回復は一律ではなく不確実かつ不完全で、今や勢いを失うリスクがある。秋季を通じて指標を注視する」と語った。

原題:Lagarde Urges EU to Consider Making Recovery Fund Permanent ToolLagarde Says ECB Still Has Options If Pandemic Crisis Worsens(抜粋)

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