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5大米銀トレーディング収入、約10年ぶり年間1000億ドル到達のペース

  • トレーディング収入の伸びは新型コロナ禍での各行の利益を支えた
  • 銀行株が相場全体の回復から取り残される傾向は継続している

米銀最大手5行のトレーディング収入は今年、過去10年余りで初となる年間1000億ドル(約10兆5400億円)に達する勢いだ。1-9月で既に約840億ドルと、2010年以降のどの年の通年実績より多い。

  ウォール街のトレーダーは今年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて市場が急落した際に取引急増の波に乗った。その後、市場は急回復を遂げ、各行が上期に貸倒引当金を積み増すなど消費者向け事業が低迷する中、トレーディング収入の伸びがそれを相殺してきた。

  パイパー・サンドラーの銀行アナリスト、ジェフリー・ハート氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、資本市場部門は「パンデミックが始まって以降、収入の面では本当に輝きを放ってきた」と指摘。「少なくとも大手行はかなりの好業績だ」と述べた。

Trading Surge

2020 trading revenues already exceed recent annual tallies

Source: Company filings

Note: 2020 figure represents just the first three quarters

  JPモルガン・チェースゴールドマン・サックス・グループモルガン・スタンレーの7-9月(第3四半期)決算では、いずれも3四半期連続でトレーディング収入が20%余り増加した。3行の合計額は4-6月(第2四半期)ほど多くはなかったものの、それでもゴールドマンの1株利益が過去最高を記録し、モルガン・スタンレーが過去2番目の高利益となるのに寄与した。

  一方、米銀大手6行のうち5行は7-9月の1株利益がアナリスト予想を上回ったが、決算発表後に株価が上昇したのは2行のみだった。銀行株が相場全体の回復から取り残される傾向は1年ほど続いている。

ウォール街、利益回復でも株主の懸念解消せず-株価は年初来で下落

原題:
Wall Street Set for First $100 Billion Trading Year in a Decade(抜粋)

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