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ウォール街の収入に対するトレーダーの報酬の割合、今年は低下か

  • 一部のウォール街の金融機関では報酬比率が低下している
  • 好成績を収めた従業員に報酬を支払う必要-ゴールドマンCEO

激動の年に銀行の収益性を支えたウォール街のトレーダーらは、自らが稼いだ収入の一部を報酬として受け取ることになる。ただ、今年の報酬の割合は低下しそうだ。

  大手金融機関は今週の決算発表で、失業率が上昇し、銀行の中の他部門が苦戦する状況の中、好成績を収めたトレーダーにどのように見返りを与えるかについて、考えを示し始めた。

  ウォール街の大手金融機関が今年これまで確保した報酬・手当の費用は、2019年1-9月を60億ドル(約6300億円)上回る。しかし、銀行の報酬の重要な指標である収入に対する報酬の比率は、一部の銀行で低下している。

  モルガン・スタンレーのトレーダーと投資バンカーに対する報酬比率は若干改善し、36%となった。一方、ゴールドマン・サックス・グループの同比率は2ポイント余り低下の33%、JPモルガン・チェースの法人・投資銀行部門の報酬比率は4ポイント低下の26%だった。

  ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は今週、 「われわれは多くのビジネスで優秀な人材を抱えており、好成績を収めた人に報酬を支払う必要がある」と述べた。

  銀行は難しい状況にある。優秀な人材を保持するために、トレーダーが主に在宅勤務中に生み出した収入の増加に対し見返りを与えたい気持ちはやまやまだ。しかし、今年は失業率が上昇し、銀行は貸倒引当金を500億ドル余り積み増さなければならなかった。その上、今年は米国の選挙の年でもある。米国の政治家は銀行員のボーナスを攻撃することで知られている。

原題:
Wall Street Traders to Take Home Smaller Slice in a Banner Year(抜粋)

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