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ビッグバンに警戒-想定元本80兆ドル金利スワップ、SOFRに週末移行

  • スワップ価値の計算に用いる参照金利を実効FFからSOFRに移行
  • 債券・デリバティブ市場で米国の標準的な基準金利とする狙いがある

「ビッグバン」と呼ばれる切り替えに備え、デリバティブ(金融派生商品)のトレーダーは厳戒態勢に入った。

  2021年末にも公表が恒久的に停止される国際的な金利指標、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)からの移行準備として、想定元本80兆ドル(約8430兆円)余りの金利スワップの価値決定に用いられる参照金利が、担保付翌日物調達金利(SOFR)に今週末に移行する。

  SOFRへの切り替えに伴い新たな代替指標の長期的な流動性が押し上げられると期待されるが、莫大(ばくだい)な想定元本のスワップをバランスシートから外す動きを誘うと予想され、価格の制御が利かなくなる不安も高まっている。

  銀行と資産運用会社を顧客とする教育テクノロジー会社SOFRアカデミーのディレクター、マーカス・バーネット氏は「ビッグバンはLIBORからの移行で最も重要なステップの一つだ。ニューヨークの最上位行の金利デスクの参加も期待している」と話す。

  SOFRには、米国の住宅ローンからアジアの協調融資に至るまで数百兆ドル相当の資産の価値の裏付けとして参照されるドル建てLIBORに代わる新たな金利指標の役割が期待される。スワップ価値の計算に用いる参照金利を実効フェデラルファンド(FF)金利からSOFRに切り替える今回のビッグバンは、債券・デリバティブ市場でSOFRを米国の標準的な基準金利とする狙いがある。

SOFR Is Coming

Trading activity in swaps tied to new benchmark jumped in September

Source: Bloomberg/ Depository Trust & Clearing Corporation

原題:Banks Brace for ‘Big Bang’ Switch on $80 Trillion Worth of Swaps(抜粋)

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