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米大統領選3日夜終演も、越年カオス回避か-ブッシュ選対元顧問の見方

  • トランプ氏奨励の投票監視ボランティアが選挙当日の最大の不安要因
  • 年明けまで続く全面的な法廷闘争の確率は1%未満とギンズバーグ氏

米共和党陣営で大統領選の法律顧問を長年担当したベンジャミン・ギンズバーグ氏は、 2020年大統領選の決着が年明けにもつれ込み、全面的な法廷闘争に行き着く確率を1%未満と予測する。あらゆる不確実要因にもかかわらず、11月3日の夜に勝者が判明する可能性が十分あるという。

  民主党候補のバイデン前副大統領は最近数週間、全米だけでなく、大部分の激戦州の世論調査でトランプ大統領に対するリードを広げた。ギンズバーグ氏によれば、過去の大統領選の歴史は、選挙当日の夜か3週間以内に勝者がはっきりする可能性が非常に高いことを物語る。

  しかし有権者のすさまじい二極化や郵送票の記録的な急増、トランプ大統領による根拠のない申し立てを考えると、レースが激しくなれば、全ては白紙に戻る。歴史上まれに見る熾烈(しれつ)で長期にわたる選挙後の闘争につながる事態も予想される。

  ブッシュ元大統領(子)と2012年大統領選の共和党候補ミット・ロムニー氏の選挙陣営で法律顧問を務めたギンズバーグ氏は「選挙前に証拠もなく選挙が『不正』で『操作されている』とか、『いかさま』がまん延しているとか主張する大統領は今回が初めてだ。それが期日前投票と投票日、そして選挙後の圧力全体を以前と著しく異なるものに変化させる」と話す。

  トランプ大統領は「アーミー・フォー・トランプ」と称し、投票監視のボランティア活動を支持者に積極的に奨励しているが、選挙当日のトラブルを巡る最大の不安がそこにある。投票権を主張しても投票所で妨害されないかという懸念がある。

  フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授(政治学)の推計では、1億5000万票と見込まれる全投票数の40-50%が郵送票になりそうだ。大統領選の行方を左右する可能性が最も高いペンシルベニア、ウィスコンシン州を含む約七つの激戦州では、選挙当日になるまで郵送票の集計を開始できない。

  トランプ氏が郵送投票を攻撃したことで、共和党支持者が投票所に赴く傾向が大いに強まると専門家は予測する。一部の州の早い段階の開票結果は、大統領が著しくリードしている印象を与えるが、大量の郵送票の集計が進めばバイデン氏の票が伸びていく可能性がある。

  だが幾つかの重要州は郵送票の集計を早期に開始できる。フロリダ州は歴史的に開票が迅速に進み、ノースカロライナ州では全体の最大80%まで期日前投票が可能だ。トランプ大統領が絶対負けられないそれらの州でバイデン氏が勝利すれば、ドラマは比較的すぐに終演を迎えるかもしれない。

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原題:Election Night Has Paths to a Fast Result -- or a Lengthy Slog(抜粋)

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