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中国生物技術、留学前の学生に未認可コロナワクチン投与計画-関係者

  • さまざまな政府機関がこの計画に関する作業をまだ行っている
  • 付与された緊急使用許可の意図を超える利用拡大との指摘も

中国でワクチン開発を手掛ける中国生物技術(CNBG)は未認可の新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンを留学予定の中国人学生に接種する計画を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。同社は国有の製薬会社、中国医薬集団(シノファーム)の子会社。

  中国生物技術は同社の実験的ワクチンを研究するため国外留学を控えた学生への接種について中国政府と協議している。公の場で話す権限がないとして匿名を条件に関係者が語った。さまざまな政府機関がこの計画に関する作業をまだ行っており、最終決定はなされていないという。

  中国生物技術が開発中のワクチンで最終段階である第3相試験に入った2種類は、中国国内で緊急使用が認められ、医療従事者や高リスク国で働く国有企業従業員を含め数十万人に接種された。ただ、学生への投与となれば、臨床試験の全段階を完了していないワクチンの前例のない利用拡大となる。

  オーストラリア・クイーンズランド州のグリフィス大学メンジーズ保健研究所で感染症・免疫学プログラム担当ディレクターを務めるナイジェル・マクミラン氏は「付与された緊急使用許可の意図を超える利用拡大だろう。関与する家族や学生にとって非常に重要であるのは明らかだが、留学は緊急事態ではなく、留学先で生命に危険が及ぶわけではない」と指摘した。

  中国生物技術にコメントを求め、何度か電話したりメッセージを送付したりしたが返答はない。中国教育省への電話も応答がなかった。

原題:China Looking at Giving Students Vaccines Still Being Tested (1)(抜粋)

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