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英とのFTA交渉、決裂か土壇場で妥結か-EU首脳は緊急対応検討へ

  • 交渉不調でも航空と道路輸送含む分野で取り決めが必要とフロスト氏
  • セクターごとに一連の「ミニ合意」に応じる可能性低いとEU当局者

欧州連合(EU)は15、16日にブリュッセルで首脳会議を開く。EU離脱後の英国との自由貿易協定(FTA)締結交渉が不調に終わる可能性に備え、対応を協議する。

  ジョンソン英首相は、合意の可能性が低いと考える場合は、交渉から手を引くと警告し、首脳会議初日の15日に期限を設定した。ブリュッセルの複数の当局者によれば、交渉妥結の成否が見通せない中で、EU首脳らは緊急対応策を検討する予定だ。

  英下院は先月、EUと締結した離脱協定を事実上一部書き換える「国内市場法案」を可決。こうした動きにEU各国はジョンソン首相への不信を募らせ、合意の新たな障害となった。このため首脳会議では、厳密で法的拘束力を伴う紛争解決メカニズムの必要性も協議される見通しだ。

英下院、EU離脱協定違反の法案可決-上院で否決なら通商交渉に打撃

  英・EUの交渉は今週もブリュッセルで続けられており、EUのバルニエ首席交渉官は13日に協議の最新の状況を加盟27カ国の欧州問題担当相に伝える。漁業権を巡る要求を軟化させるよう英国がEUに強く求めているのに対し、企業への供与を認める国庫補助の制限などの問題で、EU側は英国から譲歩を求めている。

  ジョンソン政権でEUとの交渉を担当するデービッド・フロスト氏は先週の英議会の委員会で、EUとのFTA締結交渉が妥結しない場合でも、交渉チームは協議を継続しなければならないと発言。英・EU双方が航空と道路輸送を含む分野で取り決めを行う必要性に言及した。

  しかし、EU当局者の1人によると、そのようなセクターごとの一連の「ミニ合意」にEUが応じる可能性は小さい。FTA交渉が決裂した場合には、緊急の必要性があり、合意がなければ経済に打撃を及ぼすと見なす分野に限定した英国との取り決めにEUは力を注ぐことになりそうだ。

英EU「ミニ合意」目指し11月に協議継続、通商交渉不調なら-英紙

原題:EU Leaders to Discuss Contingency Plan for Failure of U.K. Talks(抜粋)

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