コンテンツにスキップする

北朝鮮の「モンスター」級ICBM、米国の防衛網圧倒も可能と専門家

  • 新型ICBMは4つの弾頭装備可能、米国のあらゆる場所を射程に
  • 金正恩氏、10日の軍事パレードで新たなICBMを披露

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が10日披露した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、複数の核弾頭を装備できる多弾頭型で、米国の都市を攻撃する能力を向上させたものだった。

  映像を分析した専門家らは、ミサイルのサイズと見込まれるエンジンの構造から、数千キログラム相当の爆弾を搭載し米国全土を射程に収めることが可能になるとみている。北朝鮮はミサイルや発射装置を多数製造するよりも、単一のシステムに複数の弾頭を加えた方が効率的であることを旧ソ連の例から学んだようだと、カーネギー国際平和基金のシニアフェロー、アンキット・パンダ氏は述べた。

  金正恩氏とその兵器に関する著書もあるパンダ氏は12日、北朝鮮専門メディアのNKニュースが主催したウェブセミナーで、米国の迎撃能力を上回る数の再突入体を持つことにより、北朝鮮は米国の防衛網を圧倒することができると指摘した。

relates to 北朝鮮の「モンスター」級ICBM、米国の防衛網圧倒も可能と専門家

北朝鮮の軍事パレードで披露されたICBM(10日、平壌)

出典:AP

  北朝鮮の新型ICBMは最大4つの弾頭を搭載することが可能だとパンダ氏は推定する。少なくとも3つに1つのミサイルが米防衛網をかいくぐると仮定して、米国の都市で核弾頭を爆発させるには単弾頭型ICBMであれば11基発射する必要があると、同氏は米防衛システムについて公表されているデータを基に分析。弾頭が増えれば、その分米国の迎撃をかわす可能性も高まると語った。

  軍事専門家がみたところ、新型ICBMは北朝鮮が2017年11月に試射した「火星15号」よりも全長が2、3メートル長い。直径も長く、この種の車載移動式ICBMとしては世界最大になるという。

原題:
Kim Jong Un’s ‘Monster’ ICBM Meant to Overwhelm U.S. Defenses(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE