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新型コロナの経済的打撃、金融危機時の4倍に-サマーズ元米財務長官

  • 失われた命などの影響考慮すれば経済的打撃は16兆ドルに-論文
  • アフガン、イラク、シリアでの米戦費の2倍超に匹敵するという

サマーズ元米財務長官とハーバード大学の経済学者デービッド・カトラー氏は、新型コロナウイルスが米国に与える経済的打撃について、失われた命や健康の直接的影響を考慮すれば16兆ドル(約1700兆円)に達するとの見方を示した。金融危機後のグレートリセッション(大不況)時の4倍のコストとなる。

  医学誌ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)電子版に12日掲載された論文で両氏は、16兆ドルの約半分は経済活動の停止とウイルス流行の継続による国内総生産(GDP)の減少に関連しており、残り半分が早世などの健康被害に起因するものだと説明した。

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サマーズ元米財務長官

  「COVID19(新型コロナ感染症)による膨大な経済的損失は、パンデミック(世界的大流行)対策における政府の役割の根本的見直しを示唆している」と同論文は指摘。 「現在、米国は急性疾患治療への支出を優先しており、公衆衛生サービスやインフラへの支出は大幅に少ない」と記した。

  16兆ドルという額は米国の年間GDPの約90%に相当する。また両氏によると、2001年9月11日の米同時多発テロ事件以降に米国がアフガニスタン、イラク、シリアで投じた戦費の2倍以上に匹敵するという。

原題:
Summers Says Covid-19 Will End Up Costing U.S. $16 Trillion(抜粋)

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