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米最高裁判事の指名承認公聴会が開始-党派対立あらわに

  • バレット氏の指名承認公聴会は上院で4日間の日程で行われる
  • トランプ氏は大統領選前に最高裁の保守化を固めようとしている

米上院司法委員会は12日、トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したエイミー・コニー・バレット氏の指名承認公聴会を開始した。公聴会は4日間の日程で行われる。死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後任となる。

  同公聴会は、医療保険制度改革法(オバマケア)や新型コロナウイルスへの対応、来月の大統領・議会選前に最高裁の保守化を固めようとするトランプ氏の動きを巡る党派的対立の場と化している。そうした中、バレット氏は判事として自身の個人的志向は脇に置く姿勢を強調した。

  民主党の副大統領候補カマラ・ハリス氏を含む上院議員からの辛辣(しんらつ)な批評に静かに耳を傾けた後、バレット氏は連邦最高裁判事の仕事に対する自身の見解を披露。裁判所が政策論争を解決したり、価値判断を下したりすることを国民は期待すべきではなく、判事もそれを「試みるべきではない」と述べた。

  同氏は公聴会の冒頭、「あらゆる背景を持つ米国民には、憲法と法律を書かれたままに解釈する独立した最高裁がふさわしいと考える」とし、「私自身、その役割を果たすことで国に奉仕できると信じている」と述べた。

Supreme Court Nominee Amy Coney Barrett Meets With Senators Ahead Of Confirmation Hearing

エイミー・コニー・バレット氏

写真家:Anna Moneymaker / The New York Times / Bloomberg

  共和党が支配する上院でバレット氏が承認を受けるのはほぼ確実。同氏が承認されれば最高裁判事は保守派6人、リベラル派3人の構成となる。11月3日に行われる大統領選の結果も連邦最高裁で争われる可能性がある。 

  民主党のパトリック・レーヒー上院議員は、トランプ大統領と上院共和党が最高裁を独立した存在から「極右と共和党の機関」に変えようとしていると批判した。

  一方、共和党のリンゼー・グラム上院司法委員長は「このプロセスに違憲なことは何もない」とし、 故ギンズバーグ判事に言及して「これは偉大な女性の悲劇的な死去によって生じた欠員であり、私たちはその欠員を別の偉大な女性で埋めるつもりだ」と述べた。

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原題:
Barrett Gets Her Chance to Speak After Hours of Tributes, Jabs(抜粋)

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