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ECB、経済への財政支援継続を政府に強く要求-早期引き揚げ警戒

  • 当面の間は支援策を継続しなければならない-ラガルド総裁
  • 欧州各国政府、債務水準上昇を懸念するべきでない-シュナーベル氏

欧州中央銀行(ECB)の幹部2人は12日、ユーロ圏経済が新型コロナウイルスまん延による打撃から回復を図る中、政府に経済支援策を続けるよう強く求め、早期に支援策を引き揚げないよう警告した。

  ラガルド総裁は、現在の最大の懸念に債務のモラトリアム(返済の一定期間猶予)や政府保証、一時帰休プログラムといった支援策の性急な縮小を挙げた。シュナーベル理事は、欧州の各国政府は債務水準の上昇を懸念し始めるべきではないと論じた。

ECB President Christine Lagarde And Key Speakers At Europlace Conference

ラガルドECB総裁

  欧州では新型コロナの感染が再拡大し、各国が新たな制限措置を設けている。これにより始まったばかりの域内の景気回復が腰折れし、一層の刺激策を講じる必要性が高まる恐れがある。

  ラガルド氏は国際通貨基金(IMF)年次総会に合わせて行われたオンラインのディスカッションで、「われわれが明らかに望むこと、そして政策当局者が理解し、決意することは、当面の間は支援策を継続しなければならないということだ。それは着実な景気回復が見られてもだ」と述べた。

  同氏はさらに「新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が徐々に収束し、本格的な景気回復へスムーズに移行しても」支援策を続ける必要があると強調した。

  ECBは1兆3500億ユーロ(約168兆円)規模のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を通じて巨額の国債を買い入れている。シュナーベル理事は、政策当局はPEPPを継続すると述べており、エコノミストの間では年内にPEPPの拡大が決定されると広く見込まれている。

  シュナーベル氏はこの日、金融政策は「コロナ禍において信頼できる安定した支援源であり続ける」と述べた。

Virus Hotspots

14-day cumulative number of Covid-19 cases per 100,000 people

Source: European Centre for Disease Prevention and Control

原題:ECB Pushes Governments to Keep Up Fiscal Support for Economies(抜粋)

  

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