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タイで高級ホテル開業相次ぐ-ぜいたくな旅を促す政策に期待

  • 新型ビザ、高級ホテルでの14日間の隔離期間を含め90日以上タイ滞在
  • プライベートジェットで中国人約800-1000人観光予定-観光庁総裁

新型コロナウイルス感染症(COVID19)のパンデミック(世界的大流行)が続く中、タイで開業する多くの高級ホテルは、ぜいたくな旅を楽しみたい観光客を呼び込もうと政府が打ち出した政策に期待している。

  フォーシーズンズケンピンスキーカペラなどパンデミックにもかかわらず既にオープンもしくはこれからオープンするホテルは、長期滞在や高額出費をいとわない人々、医療目的を兼ねてタイを訪れる観光客を対象とした新しいビザ(査証)の恩恵にあずかる公算が大きい。

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ルブア・アット・ステートタワーの正面玄関(10月1日)

写真家:アンドレ・マレルバ/ブルームバーグ

  東南アジアの中ではかなりうまくパンデミックに対処しているタイだが、それでも記録的なリセッション(景気後退)に見舞われている。2019年に620億ドル(約6兆5500億円)を経済にもたらした観光客の不在は大きい。

  ルブア・ホテルズ&リゾーツのディーパック・オーリ最高経営責任者(CEO)は、長期滞在のぜいたくな旅を扱うことである程度の損失は抑え得るとみており、「パンデミックはどのようにCOVID19に旅行業界が対応すべきを巡り、リセットする機会をタイに提供している」と話す。

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ディーパック・オーリCEO

写真家:アンドレ・マレルバ/ブルームバーグ

  今月から、新たなビザを取得した観光客は3月後半の国境封鎖以降で初めてタイへの入国が認められる。高級ホテルでの14日間の隔離期間を含め少なくとも90日間はタイに滞在することが求められる。

  タイ国政府観光庁のユタサック・スパソーン総裁は「特に厳しいパンデミック期において、こうした観光客は宿泊と食事に多くのお金を落としてくれる可能性が高く、景気押し上げにつながるだろう」と期待、「再開の第1段階としてプライベートジェットで約800-1000人の中国人観光客がタイを訪れる準備をしている」ことを明らかにした。

  タイ政府は月1200人程度の観光客が新しいビザを利用して入国し、巨大な旅行市場全体と比べれば微々たる額だが約12億バーツ(約41億円)の収入を生み出すと込んでいる。

  ただ7日に公表された調査によれば、タイ国民の過半数は入国再開を認める計画には賛成していない。政府は以前、観光客が多過ぎることが環境破壊などを招くオーバーツーリズムを懸念していた。

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スタッフが部屋を消毒(ルブア)

写真家:アンドレ・マレルバ/ブルームバーグ

  

  アユタヤ銀行のチーフエコノミスト、ソムプラウィン・マンプラサート氏は「量ではなく質を重視する取り組みとしては良好なスタートだが、失われた収入の穴埋めには十分でない。タイの中・高所得者層向けの税制措置を活用して支出を促せば、経済にもっとマネーが流れ込むだろう」との見方を示す。

  10月1日にオープンしたカペラはCOVID19の流行前、収入の最大9割はタイを訪れる外国人観光客がもたらすと想定していた。

原題:Luxury Thai Hotels Opening in Pandemic Bet on 5-Star Quarantine(抜粋)

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