【米国市況】株続伸、大型ハイテク株が買い集める-原油は安い
Rita Nazareth、Kamaron Leach、Vildana Hajric
12日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は約6週間ぶり高値となった。大型テクノロジー株の一角に買いが集まった。
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S&P500種は4営業日続伸。上昇率が一時4%を超えたナスダック100指数は4月以来の大幅高で終えた。アマゾン・ドット・コムが会員向けセール「プライムデー」を前に値上がりし、アップルも第5世代(5G)対応「iPhone(アイフォーン)」の発表を控えて大幅高となった。ツイッターはドイツ銀行による投資判断引き上げを追い風に急伸。ドイツ銀はデジタル広告を収入源とするフェイスブックやアルファベットなどの目標株価も引き上げた。
S&P500種は前日比1.6%高の3534.22。ダウ工業株30種平均は250.62ドル(0.9%)高の28837.52ドル。ナスダック総合指数は2.6%上昇した。コロンブス・デーで米国債の現物取引は休場。
9月には急落局面もあったナスダック100指数だが、3月に付けた安値からは70%余り上昇。グラディエント・インベストメンツのポートフォリオマネジャー、キース・ガングル氏は「投資家はこれまでに奏功したトレード、成長重視のトレードに立ち返っている」と指摘。「チャンスを逃すまいとの思いで、代表的なハイテク銘柄に買いを入れた」と語った。
外国為替市場では薄商いの中、ドルが主要10通貨に対し高安まちまち。全面安となったオーストラリア・ドルに対しては上昇し、一時は0.5%高となった。豪ドルの下落は、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の急激な上昇を抑える措置を講じたことが背景。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円では0.3%安の1ドル=105円33銭。ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.1813ドル。

ニューヨーク原油先物相場は大幅続落。米国ではメキシコ湾岸の生産設備で操業再開が始まった。リビアは国内最大油田に適用した不可抗力条項を解除したと発表した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は、前営業日比1.17ドル(2.9%)安い1バレル=39.43ドル。100日間移動平均を割り込み、1週間ぶりの安値で引けた。ロンドンICEの北海ブレント12月限は同1.13ドル下げて41.72ドル。10月5日以来の安値。
ニューヨーク金スポット価格は4営業日ぶりに下落。米景気対策を巡る不透明感が晴れないほか、ドルが安定を取り戻していることが影響した。
ニューヨーク時間午後2時28分現在、金スポットは前営業日比0.4%安い1オンス=1922.30ドル。先物は小幅続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前営業日比0.1%高い1オンス=1928.90ドル。
原題:Stocks Jump as Nasdaq Notches Best Day Since April: Markets Wrap(抜粋)
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